伊豆大島では台風26号による豪雨で地表付近の火山灰の地層が広い範囲で崩れて大規模な土砂災害につながりました。 専門家は「活火山の周辺など火山灰が積もってできた地域は全国各地にあり、大雨の際には土砂災害に備えて早めに避難する対策が必要だ」と指摘しています。 土砂災害に詳しい東京農工大学大学院の石川芳治教授は、伊豆大島で大規模な土砂災害が発生した今月16日とその翌日、現場の詳しい調査をしました。 その結果、住宅などが押し流された元町地区などの東にある山の斜面では、800年前の噴火で流れ出た溶岩の上にある地表付近の火山灰の地層が崩れていたことを確認しました。 石川教授によりますと今から1万年前までに積もった火山灰の地層は、それより古い地層に比べて軟らかいため崩れやすく、これまでにも各地で土砂災害が起きているということです。 阿蘇山がある熊本県では、去年7月の九州北部豪雨で土砂崩れや土石流が相次ぎ