南アルプスや八ケ岳など山梨県内の山岳で14日、登山者が滑落したり、転倒したりする事故が3件相次いだ。このうち1人が死亡、2人が負傷した。 14日午前9時半ごろ、北杜市の甲斐駒ケ岳(標高2967メートル)の9合目付近で、埼玉県草加市氷川町712の1、会社員増田幸子さん(34)が下山途中に約200メートル滑落した。約5時間半後、県防災ヘリ「あかふじ」に発見されたが、頭を強く打っており死亡が確認された。 北杜署によると、増田さんは埼玉県の山岳会に所属し、仲間2人とともに13日朝から入山していた。現場は雪が積もる急斜面だったといい、同署は足を滑らせた可能性があるとみて調べている。 14日午後1時半ごろには北杜市の赤岳の真教寺尾根(約2500メートル)で、埼玉県川口市本町2の1の4、会社員渡辺英利さん(36)が約100メートル滑落。長野県防災ヘリが救助、甲府市内の病院に搬送した。渡辺さんは首や