剱岳を登山中に連絡がとれなくなった男女8人のパーティーは悪天候のなか、山中で2晩を過ごした。 パーティーが登頂を目指した剱岳周辺の15日の天候は雨、16日は小雨が降るうえ強風が吹いていたという。 救助後、地元上市署を訪れた一行によると、予備の食料は1日分あり、カイロも持っていた。テントの中では、しりとりをしたり雑談したりして過ごした。リーダーの男性は「救助で迷惑をかけてしまい申し訳ない」と話した。メンバーの女性は「装備は十分だったと思う」と話したが、携帯電話の電波が通じず、無線を携行しなかった点を反省していた。 北方稜線(りょうせん)は、むき出しの岩と針のような峰が連なる最上級者向けのルート。8人が立ち寄った剱岳南東側にある「真砂沢ロッジ」関係者によると、一行はヘルメットやピッケルなど基本的な登山装備は所持していたが、装備は比較的軽く、一般登山者のように見えたという。同ロッジの関係者