宮崎、大分両県境の祖母山(1756メートル)で登山中に雪のために動けなくなり、12月31日に救助を求めた佐賀県唐津市の養護学校非常勤講師、前島秀信さん(35)が2日午後、宮崎県の防災ヘリで救助され、病院へ運ばれた。同県警高千穂署によると、両足の指先に軽い凍傷を負っているが、命に別条はないという。 同署によると、前島さんは同日午後1時ごろ、祖母山山頂の南約1.3キロにある天狗岩付近で防災ヘリに発見された。テントの中でじっとしていたといい、食料は2日朝までの分があったという。 前島さんは12月29日、大分県側から祖母山へ向けて登り始めたが、31日午後2時50分ごろ「天狗岩辺りで動けなくなっている」と携帯電話で110番通報。その後、携帯電話で連絡を取り合い、救助を試みていた。