3日付の韓国紙、韓国日報は、北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が先月22日に計画していた北朝鮮の体制を批判するビラ散布を警察が直前に阻止したのは、攻撃準備を完了したとする北朝鮮の朝鮮人民軍の交信を韓国軍が傍受したためだったと報じた。消息筋の話として伝えた。 消息筋によると、韓国軍は、散布予定地だったソウル北方の臨津閣の北側を管轄する朝鮮人民軍第2軍団が「こちらは撃つ準備が完了した」「今回は痛い目を見させてやろう」などと交信するのを傍受。黄海側の同軍部隊が海岸砲の砲門を開いたのも確認された。 北朝鮮は、脱北者団体がビラ散布計画を発表した先月19日、散布の動きがあれば「即座に軍事的攻撃を加える」と警告。当初計画を黙認していた韓国当局は22日、団体が臨津閣に接近するのを阻止した。(共同)