日本と同じパッケージの紙おむつが売られている中国・北京市内の店舗(大王製紙提供)中国の紙おむつ市場は伸び続けている 【大和田武士】紙おむつメーカーが、中国進出を加速させている。大王製紙や花王が現地生産を本格化させ、巨大市場での「地産地消」の態勢を整える。輸出中心だった戦略を見直し、輸送費を減らすことで生産コストを下げて、価格競争力を高めるねらいだ。 「グーン」ブランドの大王製紙は25日、沿岸部の江蘇省で工場を新設すると発表した。総工費は約60億円。いまは中国で販売する紙おむつは日本から輸出するが、11月から現地で月産3千万枚の態勢を整える。現地法人の藤田浩幸社長は「一人っ子政策の中国では品質の良い日本の紙おむつへの関心が高い」と話す。 昨年に内陸の安徽省に工場を建てた花王も1月から、中国で「メリーズ」ブランドで販売を始めた。現地生産に切り替え、販売価格を日本の約6割に抑えた。 続きを