GW中、米国で5日間を過ごしてきた。外交安全保障全般で多くの面談を行ったが、話題の中心は自ずと大統領選挙となった。日米の関係者の見解はほぼ一致していた。まず、今回の大統領選挙に対する嘆き。ここまでトランプ氏が残ると考えていた人はほとんどいなかった。そして、最後はヒラリー氏が勝つだろうという予測。根拠は、米国の人口構造が民主党有利になってきていることと、共和党支持者がヒラリー氏に流れる可能性が高いということ。ただ、ある専門家は「私の予測を信用しない方が良いかも」と自嘲気味に語っていた。 私自身は、ある分析に接して、いくつかの前提が整えばではあるが、トランプ大統領が誕生する可能性が現実的に出てきていると見ている。 米国の場合、特定の都道府県でも選挙のたびに大きく結果が振れる日本とは異なり、民主党が圧倒的に強いブルー・ステイトと共和党が圧倒的に強いレッド・ステイトがある。前回の大統領選挙でオバマ