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ブックマーク / koharubiyorinukunuku.blog46.fc2.com (1)

  • ひなたの本の手帖 『少女架刑』 吉村昭

    北村薫と宮部みゆきが選んだ名短篇12篇が収められている、 『名短篇、ここにあり』収録作品です。 死亡した16歳の女性の死体に人の意識が残っている、という状態で、 その死体人の視点と口調で物語は進んでいきます。 女性の亡骸はお金と引き換えに病院に引き取られ、 使われ、そして最後は―という内容で、かなりグロテスクな描写が続きます。 途中で読むのをやめようと何度も思いましたが…。 女性の母親、死体を扱う人々の描写などもあり、 常識とか人情とか、何もかもを削ぎ落とすと、 人間の存在ってこんなものなのだなあ…という、 静かな悲しみの気持ちが湧いてきました。 文章に透明感があるので、グロテスクな描写が若干和らげられますが、 逆に無機質な不気味さが感じられたりもしました。 全体的に品があってしんとした静寂があって。 それだけにラストの「音」には震えがきました。 普段国内の作家はほとんど読まないのです

    kouchi203
    kouchi203 2012/03/27
    「北村薫と宮部みゆきが選んだ名短篇12篇が収められている、 『名短篇、ここにあり』収録作品です」
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