昨年科学界を騒がせたSTAP細胞論文をめぐり、米国や中国などの研究チームが「STAP細胞は再現できなかった」とする論文をまとめた。七つのグループがそれぞれ再現に臨んだがいずれも成功せず、STAP細胞の存在を改めて否定する結果となった。24日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表する。 米ハーバード大のグループは、STAP細胞論文の共著者チャールズ・バカンティ教授の研究室で再現実験をした。公表された作製法に従いマウスの細胞を酸などで刺激したが、STAP細胞の特徴を示すデータは得られなかったという。他のグループも様々な条件で試み、計133回の実験をしたが失敗に終わった。 ネット上に公表されたSTAP細胞の遺伝子データについても別の細胞が混じったものと分析。STAP細胞の作製法は「再現可能ではない」と結論づけた。 また、理化学研究所などの研究… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きを