花びらの赤はマグロで白はタイ、彩りを添える飾り物はなんとカニの足――。福岡県志免町の創作寿司工房「竜宮城」が季節限定で提供する「クリスマスすしケーキ」。 色合いはすべて魚介類の切り身で表現し、教えてもらわなければ本物のケーキと間違うほど精密なのだ。 腕を振るう佐々木竜二料理長(33)によると、乳製品や卵アレルギーの孫に「ケーキを食べさせたいのだが」という常連客のつぶやきがヒントになり、せめてケーキを食べたつもりになってと昨年から始めた。 スポンジの代わりにすし飯を使い、サーモンやイクラ、エビ、ホタテなど12種類の魚介類をちりばめる。 アレルギー対策で始めた企画だが、店のホームページには「魚嫌いの子どもが残さず食べた」とか「食べるのが惜しくなった」などの反響が寄せられ、従業員を喜ばせているという。 「クリスマスすしケーキ」は直径20センチ、4920円(送料別)。予約は今月20日まで。