印刷 壊される前の墓塔(左、市の案内板から)と11日に上部が倒された墓塔(右) 11日昼過ぎ、神奈川県鎌倉市西御門2丁目、国指定史跡の法華堂跡で、源頼朝の墓塔の一部が壊された。鎌倉署は同日、包丁を隠し持っていたとして、大和市に住む無職の男(46)を銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕したと発表した。目撃者の話などから、同署は男が事件と関係があるとみて調べる。 同署や市によると、墓塔は台を含めて高さ240センチ。壊されたのは上部の65センチで、男が囲いの中に入って押し倒し、周りにあった灯籠(とうろう)なども壊したとみられる。男はその後、白旗神社のこま犬を蹴り倒して逃げたという。 市によると、頼朝は1199年に亡くなり、後に法華堂と呼ばれる持仏堂に葬られた。墓塔はその後、島津重豪(しげひで)により整備されたという。法華堂跡は1927年、国史跡に指定された。1989年にも墓塔の一部が壊され、翌年に