【香港=比嘉清太】香港の行政長官選挙の民主化を求めた道路占拠に関連し、逮捕された計955人(警察発表)のうち、大半がすでに釈放されている模様だ。 ただ、香港警察はリーダー格のデモ参加者については、3か月以内に捜査を終え、刑事責任を追及する方針だ。 占拠を主導した学生組織など2団体によると、幹部ら計20人以上が逮捕されたが、全員が釈放された。香港では釈放手続きが比較的簡単で、デモ隊も逮捕を恐れていないとの指摘もある。 学生組織の幹部らは、最長5年の懲役刑を定めた違法集会の罪などで起訴されるとみられるが、「罰金刑や執行猶予付きの有罪判決にとどまる可能性もある」(地元メディア関係者)という。だが、今後、多数のデモ参加者が起訴される事態になれば、民主派だけでなく、香港世論の反発も広がるとの見方も出ている。