【1月4日 時事通信社】フランス皇帝ナポレオン1世の出生地であるフランス・コルシカ島で、本国からの独立を求める勢力が発言力を強めている。昨年12月の地元議会選で自治拡大を訴える民族派政党が圧勝し、将来の独立をちらつかせながら財政などの権限移譲をはじめ要求を政府に突き付けていく構えだ。マクロン大統領にとっても無視できない存在になりつつある。 コルシカは地中海に浮かぶ人口約30万人の島。かつてはイタリア領だったこともある。40年に及ぶ独立戦争の末、18世紀にフランスに併合された。現在も独自の言語を持ち、独立志向が強い。 近年になってからも、1970年代からはテロを含む激しい独立闘争が起きている。沈静化後、民族派勢力は2014年6月、武装解除して穏健路線に転じた。これを境に、暴力に反対する住民にも支持を広げていった。 昨年12月の議会選は、それまで島内に分散していた地域圏議会と二つの県議会を統合