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ブックマーク / ryoto.hatenadiary.org (2)

  • 物語の独創性 2007-12-05 - Sweetness

    ケルト妖精学 (ちくま学芸文庫) 作者: 井村君江出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/11メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る第2部第3章「アーサー王物語のフェ」 1136年、モンマスのジェフリーによって書かれたラテン語の歴史書『ブリテン王列伝』がアーサー王物語の源泉となっており、トマス・マロリーの『アーサー王の死』などの後のアーサー王物語はこれを骨子にしている。モンマスの書では、アーサーは魔法使いマーリンの魔術によって生を受け、実在の人物とされるアーサー王の物語を超自然的な要素を加えながら語っている。12世紀に、アンジュー朝を築いたノルマン系のヘンリー2世はアーサー王伝説を改変し、ブリテン人の王アーサーがサクソン人を倒すような物語構成へと仕立て上げた。これにより、自身の王権とアーサー王物語を結びつけたのである。1155年ノルマンの詩人ワース

    物語の独創性 2007-12-05 - Sweetness
  • 19世紀リアリズムと『小説神髄』 - Sweetness

    ある学生がシェイクスピアの授業に何回か出た後で、こんなことを言ったらしい。「シェイクスピアは世界で最も凄い文学者だと聞いていたが、幽霊や妖精や魔法の薬といった非科学的なものが次々と出てきて驚いた」 面白い感想だと思う。逆に言えば、彼/彼女には「優れた文学者は幽霊や妖精や魔法の薬を書かない」という観念があったのだろう。夏目漱石は大学生の頃に、『ハムレット』を知り、その内容に感銘を受けたというが、父親が幽霊となってハムレットに会いに来たという場面に関しては不満を覚えたらしい。恐らく、若き漱石には、幽霊のような超自然的なものが文学に必要なのだろうかという問いが頭の中にあったのだと思う。 小説神髄 (岩波文庫) 作者: 坪内逍遥出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/06/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (11件) を見る漱石が大学生になる前に、坪

    19世紀リアリズムと『小説神髄』 - Sweetness
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