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2008年1月16日のブックマーク (4件)

  • 「なおざり」と「おざなり」 言葉は生き物

    「なおざり」 と 「おざなり」 という言葉がある。どちらも 「いいかげんに対処する」 というような意味だが、使われ方は微妙に違う。端的に言えば、物事は 「おざなり」 で済ますことはできても、「なおざり」 では済まないのである。「おざなり」 に済ますというのは、適当にいいかげんに済ましてしまうということだ。しかし、「なおざり」 というのは、そのレベルまでも行かない。成り行きに任せるだけで、まともに着手すらしないことを言う。「なおざり」 は漢字で 「等閑」 と書く。「等閑」 は 「とうかん」 と読む立派な漢語でもあり、その意味は 「なおざり」 と同じ。要するに 「なおざり」 という和語に、同意の 「等閑」 という漢語を当てたもののようだ。「なおざり」 は 「猶避」 であるとする説もある。必要な対応をしないで、避けて通ることというニュアンスが強い。ただし、こっちの方は漢和辞典を引いても出

  • 物語の独創性 2007-12-05 - Sweetness

    ケルト妖精学 (ちくま学芸文庫) 作者: 井村君江出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/11メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る第2部第3章「アーサー王物語のフェ」 1136年、モンマスのジェフリーによって書かれたラテン語の歴史書『ブリテン王列伝』がアーサー王物語の源泉となっており、トマス・マロリーの『アーサー王の死』などの後のアーサー王物語はこれを骨子にしている。モンマスの書では、アーサーは魔法使いマーリンの魔術によって生を受け、実在の人物とされるアーサー王の物語を超自然的な要素を加えながら語っている。12世紀に、アンジュー朝を築いたノルマン系のヘンリー2世はアーサー王伝説を改変し、ブリテン人の王アーサーがサクソン人を倒すような物語構成へと仕立て上げた。これにより、自身の王権とアーサー王物語を結びつけたのである。1155年ノルマンの詩人ワース

    物語の独創性 2007-12-05 - Sweetness
  • 明示的拒絶 - 深く考えないで捨てるように書く、また

    はてブ現象 - jkondoのはてなブログを読んで思い出したこと。 なお、元記事の主旨とは直接関係しないので、トラバは送らない。 中学・高校時代、電車通学をしていた。よくある話だが、下校時は仲のよい友人グループで一緒に下校し、同じ電車に乗って帰った。自宅の場所はもちろんバラバラだから、途中の乗換駅で一人抜け、二人抜け、とだんだんとバラバラになりながら帰る。それでも、最初の乗換駅までは、学校の最寄り駅から15分ほどあった。 下校の時刻ごろはラッシュ時でもないので、ゆったりと立ちながら、たわいもないおしゃべりをしながら帰ったものだ。 学校のそばに、当時としてはかなり大きな屋があった。我々はよくその屋に立ち寄っては、コミックやら雑誌やら文庫やらその他のやらを買って帰った。自宅の近くではなかなか見かけないようなもあったからありがたかった。 そうして屋に寄って帰るとき、一人だけ、電車に乗

    明示的拒絶 - 深く考えないで捨てるように書く、また
  • 結婚適齢期ってなに? - 共同体社会と人類婚姻史

    こんばんは。このサイトのことを人に話すと、「どうして『婚姻』とか『共同体』のことをテーマにしてるの?それを調べてどうするの?」とよく聞かれます。 改めて言うまでもなく、現代の日での婚姻様式は一夫一婦制ですね。でも、みんな実感しているように、法律上はそうだけど、現実の社会を見渡すと『一夫一婦制』って当に成り立っているの?形式的にはそうであっても別居生活している人もいればセックスレスも増え続けているし、その一方で不倫話なんかもよく耳にします。 そんな「現実」をみると、そもそもなぜ一夫一婦制になったんだろう?って疑問に思いませんか。 すでにこのブログでいくつも紹介されているように田舎のおじいさん、おばあさんに聞けばちょっと一昔だと夜這いの風習があったり、必ずしも一夫一婦制ではなかったようですね。 そんなところからも、かつてはどのような婚姻様式だったのだろう。そしてそれはどのような要因からそう