はじめに IT業界であるかどうかにかかわらず、契約書は非常に重要です。 この契約書の根拠である民法(債権関係)が、2017年5月26日に改正されており、2020年4月1日から施行されるスケジュールになっています。 請負・準委任契約の在り方や、瑕疵の考え方が変更されており、IT業界は大きく影響を受けます。現行のシステム開発や保守に関わる契約書の変更の検討は間違いなく不可避になります。 変更点を情報収集しましたのでご確認ください。 ※システムエンジニア個人がまとめた情報です。厳密には後述の参考文献をご覧いただくことをお勧めします。 請負契約の大きな変更点 請負契約とは、ベンダー側が指揮命令権や裁量を持って仕事を行い、システムやアプリケーションなどの成果物を完成させ、クライアントに納品する義務を負う契約です。 請負契約に関する変更点は以下の通りです。 ① 瑕疵(かし)という言葉が無くなり、「契約