自動車部品メーカーが、自動車レース向け部品開発を縮小するなどの動きを強めている。自動車の販売不振で、部品生産が大きく減少し、業績好転のめども立たないためだ。 自動車用ブレーキ大手の曙ブレーキ工業は、世界最高峰の自動車レース「F1」チームに供給していたブレーキの開発予算を半減させたほか、国内最大の二輪車レース「全日本ロードレース選手権」のチームに対するブレーキ供給も中止した。カルソニックカンセイも国内の自動車レース「全日本GT選手権」に出場するチームへの拠出金額を大幅に削減する。 曙ブレーキは自動車用ブレーキで国内シェア約4割を占める最大手。技術力を高めるためにレース車両に搭載するブレーキシステムを供給するなど、モータースポーツにも積極的にかかわってきた。この一環として、2006年から、F1選手権に参戦するマクラーレン・メルセデスチームにブレーキシステムを供給してきたが、事業環境の悪