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ブックマーク / maeda-akira.blogspot.com (5)

  • クマラスワミ報告書について(4)

    1996年の国連人権委員会で、決議案を準備したのはカナダ政府である。委員会の会議場ではクマラスワミ報告書を絶賛する政府発言が続いた。その後、NGOも続々と絶賛発言をした。その間、別室で決議案の準備が行われていた。カナダ政府の決議案、それに対する各国政府の意見が寄せられていた。ただし、そこにはNGOは入れないので、私は詳細を知らない。いくつかの政府から又聞きした程度である。 決議案は、最初は一括でwelcomeだったのを、日政府があくまでも拒否した。そうなると、多数決で決めるか、それとも、表現を変えてコンセンサスを得るかの2つの選択肢になる。当時は、人権委員会ではコンセンサス重視であった。安保理事会なら、見解が分かれた場合に、最後は決議に持ち込んで、数の勝負になる。しかし、人権委員会は、特に90年代はコンセンサス重視であった。人権問題で、数で押し切るのは、それこそアフガンとか、イラクとか

    kowyoshi
    kowyoshi 2014/10/18
    だよね>クマラスワミ報告書がきちんと採択されていないとか、軽視されたのであれば、その後、日本政府は安心して、これを無視すればよい。にもかかわらず、長年にわたって非難・中傷を続けているのはなぜか。
  • クマラスワミ報告書について(3)

    政府がクマラスワミ特別報告者に吉田証言引用部分の撤回を申し入れたと言う。ニューヨークで大使が面会して、申し入れをしたそうだ。「恥の上塗り」とはこのことである。日政府自身が認めた内容を、18年後の今になって「撤回申し入れ」する神経が理解できない。

    kowyoshi
    kowyoshi 2014/10/17
    クマラスワミ報告書を撤回させるなど、南氷洋の商業捕鯨復活と同レベルでムリという話
  • クマラスワミ報告書について(2)

    軍性奴隷制に関するクマラスワミ報告書(E/CN.4/1996/53/Add.1)が吉田清治証言を引用していることをとらえて、日政府が、クマラスワミ報告書は誤りであるとし、「強制連行はなかった。慰安婦は性奴隷でなかった」と強弁している。メディアでも同様の主張をする例が多い。しかし、クマラスワミ報告書を読まずに勝手な主張をしている疑いがある。インドネシアの事例で強制連行が確認されているし、そもそも「誘拐罪」の有罪判決も出ているので強制連行に間違いない。 以下では、性奴隷制とは何かという点に絞って解説しておく。ラディカ・クマラスワミ『女性に対する暴力』(明石書店、2000年)参照(以下の引用ページ数は書より)。

    kowyoshi
    kowyoshi 2014/10/17
    詭弁>ところが、日本政府は<「奴隷の禁止」は慣習国際法の地位にはなかった。奴隷条約を批准していないのだから、日本政府は国際法違反をしていない>と強弁してきた
  • クマラスワミ報告書について

    軍性奴隷制(慰安婦問題)に関するラディカ・クマラスワミ「女性に対する暴力特別報告書」(1996年4月の国連人権委員会において全会一致で採択)について議論が続いている。 このところヘイト・スピーチ問題で多忙なため、この件についてあまり発言できなかったが、NGOの一員として国連人権委員会でのロビー活動に加わり、クマラスワミ報告書が会場を揺るがす盛大な拍手で採択された現場に立ち会い、その後、報告書を翻訳出版した責任者として、いくつかの事実を紹介しておきたい。 *ラディカ・クマラスワミ『女性に対する暴力』(明石書店、2000年)(ただし、日軍性奴隷制に関する部分は、日戦争責任資料センター訳と日弁連訳が出ていたので、了解を得て、それを基に若干補正したものを収録した) 昨日、岸田外相が衆議院で、クマラスワミ報告書に対する日政府反論書の公開を検討すると述べたと言う。朝日新聞11月16日付4面

    kowyoshi
    kowyoshi 2014/10/17
    やはり>第1に、国際法解釈が間違っている。第2に、特別報告者を侮辱している。この2点で批判を受けて、日本政府はあわてて、反論書を取り下げた。それまで人権委員会に顔を出していたY.M公使はしばらく雲隠れした
  • 迷走する排外主義--人種差別禁止法が必要な理由

    「IMADR-JC通信」166号(2011年6月) * 迷走する排外主義 ――人種差別禁止法が必要な理由 * ナショナリズムとポピュリズムの野合 ナショナリズムと排外主義がこの国と社会を覆い始めたのはいつの頃だろう。予兆はずっと以前からあったのだが、1990年代の「従軍慰安婦」論争や「歴史教科書」論争が一つの転機だったのは間違いないだろう。戦争犯罪の歴史的事実を否定し、「国家の誇り」を殊更に強調する風潮が、政治家や評論家の支持を得て蔓延し、ボディブローの効き目のように日社会を劣化させ始めた。真っ先に失われたのは、平等や連帯の思想と実践である。代わりに不寛容と排除の思想が浸透してきた。 21世紀に入ると「9.11」を口実に開始されたアフガニスタン戦争とイラク戦争、そしてイスラエルによるレバノン戦争やガザ攻撃といった具合に「テロリズムとの戦い」と称しながら、圧倒的な軍事力で非武装の市民を殺戮

    kowyoshi
    kowyoshi 2011/07/20
    日本でヘイト・クライム法が施行されると、外国ではネタで通じるエスニックジョークすら、弾圧の対象になる恐れがある。しかし、排害社や在特会は、社会全体の病理として、もはや見逃せる存在ではない。難しい。
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