ウォールストリートジャーナル(WSJ)トップ面左端という場所は、ちょっと小粋で、やや内輪な話を盛り込んだ記事が、毎日載っている。社説ではないが、WSJやニューヨーク証券筋の雰囲気をつかむには格好の読み物だ。 今日の朝、その場所でソニーの新トップ“ハワード・ストリーンガー”氏を取り上げていた。ソニーが迎える初めての外国人CEO。しかも米国のメディア業界から乗り込むトップと言うことで、全体にストリンガー氏を支援する論調だ。 記事では、ソニーが、クリエーティビティーや競争力を維持するため、部門間の協力関係が損なわれいたことを指摘し、ダウンロード・ミュージック事業を手始めに新CEOが社内改革に取り組むだろうと述べている。 もし本当なら、ソニーの改革はヒューレッド・パッカードのカーリー・フィオリーナ元CEOの方針に似ている。1990年代末に低迷していたHPは、フィオリーナCEOの元、コンパックを買収