秋まつりの先陣を切って行われる「横須賀まつり」.呼び物は街角で繰り広げられる『どんてん』と江戸時代から伝わる山車や彫刻にからくり人形. 横須賀まつりは東海市横須賀町に鎮座する愛宕神社の例祭です. 江戸時代より伝承されてきた山車は、本町組・北町組・公通組(圓通車・八公車)・大門組の4組5輛 (※1)で、いわゆる名古屋型の山車形態を基本としながらも、横須賀の町並や風土に合わせて作られた山車です. 横須賀の祭りについては資料が残されておらず、その起源など詳しくはわかっておりません. 宝暦5年(1755)に尾張地方の祭礼を調査した記録「尾陽村々祭礼集」には『愛宕祭礼鳥居先より二町間傘鉾二十本木綿幟二十本提灯四十右三品置(※2)、 祭日八月二十四日(以下略)』とのみ記されています. この頃は山車ではなく、傘鉾がまつりに出されていたようです. 現在横須賀にある山車は、江戸時代末期の寛政年間から天保年間