自民党は28日午前、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、政府が国会に提出したビデオ映像は編集され不十分だとして、映像全編の提出を衆院法務委員会で求める方針を決めた。佐藤勉国対委員長代理が記者会見で明らかにした。中国人船長の釈放を判断したとされる那覇地検幹部の国会招致も法務委で求める。 政府が27日、衆院予算委員会の要求に応じて衆院に提出したビデオ映像は、約6分間とされる。自民党国対幹部は「海上保安庁が撮影した映像は約2時間あるという。誰が編集したかも分からず、改竄(かいざん)された可能性もある」と述べた。 また、衆院予算委員会の中井洽、参院予算委員会の前田武志両委員長が28日午前、国会内で会談し、政府が衆院に提出した尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件のビデオ映像の扱いを協議した。