世論の猛バッシングを受けながら早期開幕へ強行突破を図ろうとして失敗、24日のセ・リーグ理事会で白旗を上げた巨人軍。迷走したセ・リーグの結論はパ・リーグに右へ倣えで、4月12日同時開幕、東京電力・東北電力管内のナイターは4月いっぱい中止、延長は3時間半を超えて新しいイニングに入らないことで落ち着いた。巨人軍が急転撤退した裏には、政界絡みの大誤算がある。 (夕刊フジ編集委員・江尻良文) 4月いっぱいは東京ドームではデーゲームも行わない−。巨人・清武英利代表は“完全撤退”を明言した。「基本的にはナイターの時間帯に需要が高まるとはいえ、ナイターと類似の電力使用があれば、控えていただきたい」と蓮舫節電啓発担当相からダメ出しされていた巨人は、ここでもあっさり白旗を上げている。最後の出方が注目されたが、予想外の豹変ぶり。いったい、どうしたことか。球界関係者がこう明かす。 「巨人の大誤算は、テレビ朝日