朝鮮学校5校に対する神奈川県の補助金支出をめぐる問題で、黒岩祐治知事は14日の会見で、9日に行われた授業の視察結果について、「大体、われわれの約束を守っているのではないかと判断している」と評価した。ただ、今年度分の支出の可否は明言せず、「最終的には年内に私自身が判断する」と述べた。 県職員が視察した授業で、北朝鮮による日本人拉致事件に関する補助教材や視聴覚教材が使われたことなどを挙げ、「真剣に授業が行われたことは間違いない」との見方を示した。今後、生徒の感想文の提出を受ける予定で、感想文や12月の県議会での議論を踏まえて判断するという。 補助金支出をめぐっては、黒岩知事が拉致に関する授業の継続を今年度分の交付の条件とし、県議会も今年2月に補助金を計上した当初予算案を可決する際、予算案では11年ぶりとなった付帯意見を付け、授業の継続を求めていた。