文部科学省は6日、中学校の運動部の部活動について、休養日を適切に設定するよう求める通知を、全国の教育委員会などに出した。 2016年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)で、2割超の中学校が休養日を設けていなかったことを受けたもので、指導に当たる教員の負担軽減を図る。 同省は、1997年に文部省(当時)の有識者会議がまとめた報告書を受け、中学で週2日、高校で週1日などとする休養日の設定例を示してきた。しかし全国体力テストの結果では、中学校の決まりとして設けている休養日は、国公私立全体で週1日が54.2%、2日が14.1%で、22.4%が全く設けていなかった。 同省は17年度、実態調査を行った上で、適切な練習時間や休養日の設定に関するガイドラインを策定する方針。松野博一文科相は6日の閣議後会見で「教員の業務負担軽減は喫緊の課題。部活動の負担を大胆に減らしていく」と