南相馬市は海岸に面しているので、宮城や岩手と同様に、地震と津波の被害をもろに受けています。特に海岸沿いの地域は、津波の被害がかなり大きく、海岸線から1キロ程度内陸に入ったところでも、写真のような状況でした。市長の話では、まだ遺体の捜索も十分には行なえていないようです。 ただ、南相馬市が宮城や岩手の被災地と異なるのは、地震と津波に加えて、福島第一原発の事故の影響をもろに被っているということです。 南相馬市役所や原ノ町駅といった市の中心部は、海岸から離れていることもあり、地震や津波の被害は大したことなかったのですが、原発から20~30キロ圏に入っているため、現在は屋内退避となっており、市役所以外のところは本当に人通りがない、寂しい状況になっていました。 私が確認した限り、南相馬市役所から原ノ町駅まで歩いて15分ほどの間に空いていた店の数は、数えた限りで20もありませんでした。典型的な小さな地方