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ブックマーク / satoshi.blogs.com (11)

  • WSJからiPhoneに関して取材を受けた

    Wall Street Journalの記者からiPhone向けのアプリの開発に関しての取材を受けた。来週のWWDCに向けた下準備らしく、全文がWSJに乗ることはまずないので、私なりにインタビュー記事を起こしてみた。 WSJ:なぜiPhone向けのアプリを作っているのか? 私:OS+開発環境という意味で他のモバイルプラットフォームより圧倒的に優れているから。私は、Windows Mobile、BREW、Symbian、J2ME/MIDP、J2ME/DojaなどのさまざまなモバイルOS/VMの開発に関わって来たが、iPhoneの開発環境ほど開発効率の良いプラットフォームに出会ったことはない。 WSJ:開発環境に関してはMicrosoftがマーケットのリーダーだと思っていたが 私:Visual Studioはすばらしい開発環境だが、モバイルに限って話で言えば、Xcode上でiPhoneアプリ

  • 9月25日に日本で講演:「いまさらレジデントアプリなんてありえない」

    ktaka
    ktaka 2007/09/13
  • 2万行のソフトウェア・プラットフォームは可能か?

    CNetのブログに、「UIEngineのデザイン・プリンシプル」というエントリーを書いていたのだが、ちょうど良いタイミングで、アラン・ケイの東大での講演がネットで話題になっていたので、少し反応してみる。 私の琴線に触れたのは、 …同じことが2万行程度でできるはずである。2万行であれば一冊のに印刷することができるし、数冊の説明をつければ1人の人間がすべてを理解することができるはずである。我々がNSFからの資金を受けてこれからやろうとしているのは、2万行でOS、グラフィックスシステム、ネットワークシステムからエンドユーザーシステムまですべてを書いたようなシステムを作ることである。 という部分。肥大化してしまったWindowsやInternet Explorerを反面教師にして、全く正反対のデザイン・プリンシプルでUIEngineを作った私としては、講演の会場にいたら「だよね~」と握手を求めて

  • 松下電器産業とスクエニの提携

    まずは、このプレスリリースから読んでいただきたい。 Uniphier上にシームレス・コンテンツの開発および利用環境を共同構築 スクエニが松下電器産業と協力し、スクウェア・エニックスが保有するソフトウェア技術を活用したミドルウェア「SEAD Engine」を、松下電器のデジタル家電統合プラットフォーム「UniPhier」に共同で組み込み、デジタル家電上でのシームレス・コンテンツ利用の技術・ノウハウを構築して行く。 というアナウンスメントである。私の大好きな分野の話なので、来ならば「シームレス・コンテンツってパーベイシブ・アプリケーションのことじゃん」とか「これって、両社にとってこんな戦略的な意味を持つに違いない」とかツッコミを入れるのに最適なテーマである。 しかし残念なことに、スクエニがUIEの親会社であること、私自身がスクエニのチーフ・ソフトウェア・アーキテクトとしてこのプロジェクトに関

  • ゲーム業界のジレンマ

    今まで何度か間接的に指摘して来たゲーム業界の抱えるジレンマ、私自身がスクエニの内部事情を知りすぎていることもあり少し遠慮してきたのだが、やっとおおっぴらに話せるネタが発表されたので、今日はそれに関するエントリー。そのネタとは、 スクエニ、松下電器の「Tナビ」向けにカジュアルゲームなどを提供 キングタム・ハーツII、ファイナル・ファンタジーXIIなど超大作と比べたら、業界へのインパクトもファンの反応も微々たるものだが、実は「ゲーム業界の抱えるジレンマ」を乗り切るためにこれからスクエニが(そしてたぶん他のゲームメーカーも)着手するリスクヘッジ戦略の一つであるという意味ではとても重要な意味を持つ、「明日のための一手」である。 ゲーム業界の人であれば誰でも、ゲーム機の世代交代がおこる今年から2008年の前半ぐらいにかけてがゲーム業界にとって正念場であることは知っている。しかし、残念なことに業界の大

  • 「UIEngineパートナーズ」募集

    ここ数ヶ月ばかり、Googleはてなのように「元気の良い」企業のビジネスのやり方についてこのブログに書くことが多いが、「評論」で飯をっているわけではないので、それだけではだめだ。こういった企業の新しいやり方を参考にして、自分の会社のビジネスに良い意味で反映して行く必要がある。 そんな目で自分自身のビジネスを見つめなおして見ると、「ユビキタスなコンテンツ・アプリケーション・サービスのためのプラットフォーム」という触れ込みで開発・販売しているUIEngineのまわりに、開発者のコミュニティが育っていないことが目に付く。純粋にビジネス面だけ見ると、ディズニー、ESPNなどの大手の顧客を米国で抱え、携帯電話からセットトップボックスへのビジネスの拡張も進んでおり、そこそこ順調ではある。しかし、「ユビキタスなプラットフォーム」と呼ぶにはあまりにもそれに親しんでいる開発者の数が少ない。 考えて見ると

  • Cellの真価を引き出すソフトウェア実行環境を開発

    私の愛読書の日経エレクトロニクスに、Cell プロセッサのスケジューラに関する良い記事(7月4日号、P.123)が載っていたので、紹介する。次世代ゲーム端末向けのゲーム開発者は、ついに「日経エレ」にまで目を通さねばならない時代が来たようだ。とは言っても、ゲーム開発者に日経エレを定期購読してもらうというのも無理があるので、私が代理で目を光らせておき、読む価値のある記事を見つけたときだけここで紹介しようかと思う。 ちなみに、この記事は東芝のエンジニアたちによって書かれた Guest Paper。CELLチップは、メインCPU(PPE)1つ+サブCPU(SPE)8つ(PS3では歩留まりのために7つしか使わない)、という非対称な形のマルチ・コア・アーキテクチャを持つため、通常のOSのスケジューラーは使えない。そこで、OSのスケジューラーとは別に、SPE専用のスケジューラーを開発した、という開発者の

  • ケイタイでAjax(2): PC/Mac上のエミュレーター

    先週、ケイタイAjax版RSSリーダーを初披露したが、通信事業者側が課した制限のために、ドコモ版しかサンプルとして提供できなかった。インターネットを通じてさまざまな技術を未完成時から披露し合って切磋琢磨することが可能になった今の時代には、auやVodafoneの定めている『通信事業者から許可をもらったアプリしか携帯電話にダウンロードできない』という制限は、大きな足かせになる。 なんとかして、ドコモの携帯を持っていない方たちにもデモを見てもらう方法はないものかと頭を悩ませていた所に、シアトルのエンジニアから朗報が届いた。UIEngine(自社製スクリプトエンジン)がJava Appletとして動くようになったというのだ。これがあれば、パソコンのブラウザー上でこのアプリのエミュレーターを作ることができる。 「すぐにデモに使いたいので、JARファイルを送ってくれ」というと、案の定「まだ出来たばか

  • 「エンジニアは蟹」論

    私は蟹 エンジニアは蟹だ 何年かに一度脱皮をする蟹だ 新しい技術を取得するために 時代の変化に対応するために 古い殻を脱ぎ捨てる蟹だ 古い殻は堅くて着心地が良い 戦いの傷跡は私の勲章だ でもそれに頼っていては 時代に取り残されてしまう 体中が痒くなったとき それがシグナルだ また新しい土俵にあがって 戦う時が来ているのだ 何でこの歳になってまで、「Perl」だとか「Ruby」だとか(どちらもプログラミング言語)をマスターしなければならないという気持ちになっているを自分なりに説明してみた。「当のプログラマーはスクリプト言語なんか使わない」とC++なりJavaで勝負をしていればまだしばらくは通用するのに、何故かそうできない性格なのだ。私のなら「あなたは単に飽きっぽいだけよ」と言うだろうけど、せめて少しはカッコつけさせてくれ~(♪沢田研二)。

  • Life is beautiful: Ajaxの本質、「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」のススメ

    最近、「これからのウェブ・アプリケーションはAjaxだ」という声を良く聞く。ソフトウェアを生業としているエンジニアとしては、この手の「流行もの(hype)」に触れた時には、表面的なものに踊らされずに、その質を自分なりにしっかりと捕らえて消化・吸収して自分のものにしなければいけない。今までも、「オブジェクト指向」、「マルチ・ティアー・アーキテクチャー」、などの言葉が一人歩きするたびに、「これからは○○だ」とか「○○の時代は終わった」などと、過激なことを言って読者の目を引こうとだけするマスコミや企業のマーケティング戦略に数多くの人が踊らされてきた。 そんなノイズだらけのメッセージに混乱させられた結果、「Cではオブジェクト指向のプログラミングは出来ない」と信じているエンジニアがいまだに沢山いることは全く嘆かわしいことだ。「オブジェクト指向のプログラミング」は、設計姿勢・プログラミングスタイルに

    ktaka
    ktaka 2005/06/08
  • Life is beautiful: ビル・ゲイツの面接試験―私の場合

    マイクロソフトの採用面接がユニークであることは、「ビル・ゲイツの面接試験-富士山をどう動かしますか」というで一時話題になった。もちろん、私自身もマイクロソフト社で面接官として数え切れないほどのエンジニアの面接を担当し、自分なりに工夫して作り出した試験問題を幾つも用意していた。今日は、その一つを披露して、得意のうんちくを展開しよう。 [問題] 二次元座標上に、それぞれの辺がX軸・Y軸と平行に置かれた長方形Aと長方形Bがあるとする。その時、長方形Aと長方形Bが一部でも重なるかどうかを判断する条件式を書け。フォーマットは、CやJavaなどのコンピューター言語でも良し、単なる数式でも良い。制限時間は30分。ただし、考えていることを声に出し、ホワイト・ボードを使って自分の考えのプロセスを説明しながら解くこと。 もし、これからプロのソフトウェア・エンジニアを目指そうという理科系の学生がこのブログを

    ktaka
    ktaka 2005/06/05
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