結局のところ健全な国家は国民の男女が清廉で精力的で健全な生活を送ることで初めて成り立つ。男性は喜んで仕事に邁進し、労働に厭わず、自活し、家族を養う。女性は良き配偶者、良き主婦でなければならず、賢く勇敢な母親として沢山の健康な子供を育てる(セオドア・ルーズベルト、1899年4月10日の演説『奮闘的生活』より)。 またぞろ麻生太郎首相の失言が批判を受けているが、麻生が何を言わんとしていたか、そしてその発言が彼のどんな考え方を表しているかを考える価値はある。 7月25日に横浜で開かれた日本青年会議所(麻生自身が1978年に会頭を務めた組織だ)の会合で、麻生は65歳以上の高齢者の役割についてこう語った。「元気元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは皆さんと違って、働くことしか才能がないと思ってください」 なぜこれが失言となるのだろう。働ける高齢者は働くべきだという信念を、麻生はこれまでも隠していな