前回は「自分の家族」が徘徊・行方不明になったとき、あるいはその防止のために何ができるかを紹介しました。今回は、まちで「あれ?」っと思う人にあなたが出会ったとき、どのように対応したらよいかを紹介します。一人ひとりが対応の仕方を知っていたら、徘徊・行方不明になる人が減り、事故がなくなります。安心・安全のまちづくりを目指して、皆さんも実践してみてください。 徘徊・行方不明になる認知症の人は、無目的に歩いているわけではありません。心の中では、 ・「ここがどこだかわからない」(場所がわからない) ・「~がいない」と探している(人に対するエピソード記憶の低下) ・「~をしなくてはいけない」と用件を思いつく(用件に対するエピソード記憶の低下) ・現在いる場所が「居心地が悪い」と感じている といったことがあげられます。2、3番目に対しては認知症の人に「目的」があるので、その目的を解決するような関わりが求め