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ブックマーク / kananaka.hateblo.jp (24)

  • 続・山の手レストラン -えむの食卓- - kananaka's blog

    今週のお題:いま無性にべたいもの 霜月に入って最初の週末、私は相も変わらず山にいた。きのこ栽培農家のご主人が昨年亡くなって以来、荒れ放題・伸び放題で放置されていた跡地を好きになさってくださいとの、採集生活者にとって垂涎の依頼が舞込んだためだ。さっそくクマ鈴*1や竹籠など基装備を整え、仲間と山路を辿る。 かつてのきのこ畑は、話に聞く通り荒れ放題だった。落葉に埋もれ、だれにも採取されないまま朽ちていった、ナメコの墓場。 かろうじて溶け残っていたものを採取し(左画像参照。トロトロつややかなぬめり肌が、たまらなくセクシーでしょ?)、お礼を兼ね、一同手分けして付近を清掃する。 持ち帰った獲物は、後日、故人を偲び開かれた酒宴の席で、すみやかにナメコ汁へと姿を変えた。 ご心境如何ばかりかと案じていたが、みんなと共に熱い汁をすすってくださったご家族の笑顔が印象的だった。 帰りの山道で、他にもいくつかの

    続・山の手レストラン -えむの食卓- - kananaka's blog
    kubohashi
    kubohashi 2009/11/14
    "生きた食材を手にできる幸せ" いいなああああーーー。半熟たまごがうっかり固ゆでたまごになってしまえばいいんだ!(やっかみ)
  • 柿編む女。 - kananaka's blog

    今週のお題: 秋の夜長の過ごし方 軒先に並ぶ吊し柿を眺めると、幼いころ身を寄せた初冬の越後の匂いが蘇る。年のいった育ての親に代わり、寒風に吹かれつ木に登り*1、葉の落ちた梢に残る鮮やかな果実をひとつひとつもいでゆく。指先に吸いつく竹竿の冷たさもさることながら、夜なべに渋(しぶ)でベタベタの手で皮剥けば、かじかむ指先は切れるよう。小さな手に、あっという間にアカギレやシモヤケができてゆく。それでも吊し柿つくりは、豪雪に閉ざされる彼(か)の地の冬支度に欠かせない年中行事であり、子どもたちに任される大切な仕事でもあった。 「柿の実は、ぜんぶ刈っちゃ、らめらすけ*2」 はるばる越後にやって来た私たち姉弟に、育ての母は言い聞かせた。 「木守り(きまもり)さまを、残さばなんねすけ*3」 それは、寒さに凍えるメジロやスズメ、モズたちへの心遣いであるとともに、今年の実りに感謝し、来年の新たな収獲を祈り行われ

    柿編む女。 - kananaka's blog
    kubohashi
    kubohashi 2009/11/05
    干し柿のつくりかた。と、木登り名人kananakaさんの武勇伝。/一周年、おめでとうございます。これからも、末永く、絡ませてくださいませ。
  • 九の章。 - kananaka's blog

    「映日果(えいじつか)」と書かれて、それがナニモノか思い描くのは難しい。文脈から想像して、それが何らかのべ物であることを、「果」という漢字から、何かの果実であることまでは想像がつく。では、この物体が別名「蓬莱柿」とも呼ばれる、とヒントを出されたら、どうだろう。「わかった」とひざを打つ人が、少し増えたかもしれない。私も何かので、この単語を見かけたことがある。しかしまだ大部分の人は「柿の一種? いま秋だし」と思うかもしれない。それでは「無花果」と書かれればどうだろう。このべ物の全貌が明らかになっただろうか。 イチジク(クワ科イチジク属:Ficus carica)の原産地はアラビア南部、その栽培の歴史は紀元前3000年頃まで遡る。一説によれば「小麦よりも古く、人類最古の栽培物ではないか*1」ともいわれる。その姿は古代エジプトの壁画にもブドウとともに描かれ、またアダムとイブが裸を恥じて腰に

    九の章。 - kananaka's blog
    kubohashi
    kubohashi 2009/10/29
    映日果、蓬莱柿、無花果、九。安売りしてたら買い込もう。/ごまペースト添え、味が想像できません。食べてみたいな。
  • 山の手レストラン -神無月レシピ- - kananaka's blog

    kananaka  [きのこ]  2009/10/18 採集生活者にとって、この時期は企業の年度末並の忙しさ。 まだ自力でキノコの見分けができないので、勉強になります。 上は、とある雑系ネコさまのエントリ【採集生活】のブックマークに書き込んだもの。採集生活者の神無月はほんたうに忙しい。なにせ近隣の里山は少雨の影響で乾き切っており、秋ならではの味覚に舌鼓を打ちたければ、はるばる県境まで車を駆らねばならない。週末のみの活動には限界があるため、平日はまだ日が昇る1.5時間前より防寒対策を整え出発(当地の未明の気温はすでに3度を下回る)、曙光が差し込むまで、持参の夜兼朝の握り飯を頬張りつつ車内で待機。これは、そうでもしなければ日中の業に差し支えるということと、競合者に出くわすのを避けるためで、決して誰かの所有林に夜陰に乗じて忍び込んでいるわけではないので、念のため。 競合者はヒトとは限らな

    山の手レストラン -神無月レシピ- - kananaka's blog
    kubohashi
    kubohashi 2009/10/20
    ああ、kananakaさんまで、とうとうkananakaさんまでこんなことを。東北在住の猫が悪い影響を与えたに違いない。ゆゆし。ゆゆし。