今年のノーベル文学賞は、村上春樹さんがノミネートされて注目されました。結局トルコの作家が受賞しましたが、記事にあるこの部分が気になります。 AP通信などによると、トルコのある弁護士は「賞はパムク氏の書物に与えられたのではなく、彼がアルメニア人虐殺を(史実と)主張したためだ」と批判した。オスマン・トルコ末期に起きたとされる虐殺はトルコ国内でタブーとなっている。 トルコの文化省高官も地元テレビに対し、授賞決定に歓迎の意向を示した上で「わたしは小説家としてのパムク氏のみに関心があり、彼のほかの活動には関心がない」と述べ、複雑な心境をのぞかせた。 ぼくはパムクさんの本は読んだことはないので憶測に過ぎないのですが、「トルコのある弁護士」の言葉は、本質を捉えている気がしてなりません。 何しろ最近の文系のノーベル賞はどうかしています。特に平和賞の偏りはひどく、偽善者が受賞したり、元テロリストが受賞したり