企業向けオンラインストレージサービスに、ITベンダー各社が続々と参入している。セールスフォース・ドットコムやNTTドコモ、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)などが、相次いで新サービスを発表した(表)。 各社の目線の先にあるのは、米ドロップボックスの「Dropbox」をはじめとするコンシューマー向けオンラインストレージの活況。ビジネスシーンにおいても利用が広がっており、セキュリティ上、システム部門は無視できない状態になりつつある。これを商機と捉え、攻勢に出た格好だ。 本家のドロップボックスも企業向けサービスを提供しているが、後発ベンダーはユーザー管理のきめ細かさや暗号化といったセキュリティの高さを“ウリ”にしている。「メールの次はファイルサーバーをクラウド化したいというユーザー企業が増えている」と、CTCの松本渉情報通信事業企画室企画開発部課長は商機を語る。 例えば、NTTドコモが201