「仮想デスクトップサービス(DaaS)」が活気づいている。アマゾンの本格参入で競争に拍車がかかった。 仮想的な“PC”を入手するまで、注文からわずか20分。数日を要する従来のDaaSと次元の異なる手軽さは、PCの利用方法を大きく変える可能性を秘めている。 DaaSの最前線を追った。
![アマゾン流でDaaSを手軽に](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)
社会保障・税番号(マイナンバー)制度を支える中核システムで、2017年から運用する「情報提供ネットワークシステム」の設計・開発を支援する「工程管理支援」を、アクセンチュアが落札した。調達を担当した内閣府が2014年3月27日、開札結果を公表した。 情報提供ネットワークシステムは、中央省庁や市町村などの行政機関がマイナンバーを交付された国民や居住民に関する行政情報を安全に照会し合えるように、行政システムを連携させる役割を担う。2014年度から設計・開発に着手するため、内閣府は「設計・開発」業務と「工程管理支援」業務の二つを調達にかけていた。 内閣府とアクセンチュアが最終的に合意した落札金額は税抜きで9億3490万円(2014年4月からの消費税率8%を適用した税込み金額は10億969万2000円)。入札に参加したのはアクセンチュアだけだったが、当初の入札金額が予定価格を上回っていたため、入札を
ルーキーは2014年2月3日、プロジェクト管理ソフト「Redmine」とバージョン管理ソフト「Subversion」をSaaS型で提供するサービス「Rookie Saas Redmine」を発表した。同年1月20日から提供を開始している。OSS(オープンソース)開発用途の無償コースと、一般用途の有償コースを用意した。 Rookie Saas Redmineは、Web型で動作するプロジェクト管理ソフト(Redmine)とバージョン管理ソフト(Subversion)を、月額制のSaaSとして提供するサービスである。ソースコードの開発用途に加え、業務プロジェクトの進ちょく/タスク管理やオフィス文書のバージョン管理に利用できる。なお、RedmineとSubversionは、いずれもOSSである。 用途に応じて、二つのコース(ライセンス)を用意した。「スタンダード」コースは、一般企業向けの有償コース
最終回はAWS上でRDB(リレーショナルデータベース)をフルマネージドサービスとして提供しているRDS(Relational Database Service)のつまずきポイントについて解説する。RDSとはMySQLをはじめ、MS SQL ServerやOracle DatabaseなどのRDBを、OSやRDBをインストールすることなくすぐに利用できるサービスである。 必要なパラメーターをRDS起動時に設定し、起動したRDSは各RDBクライアントから接続して利用する。また、フルマネージドサービスなのでOSやRDBのパッチングについてはユーザーが意識する必要がない。オプションも豊富で、複数のアベイラビリティーゾーンでActive-Standby構成を実現する「Multi-AZ」機能や、参照用RDSを作成する「Read Replica」機能も簡単に設定できる。 このように便利なサービスなのだが
「考えずにすぐ質問する」「正解や早道をすぐ求めようとする」──若手についてこのように嘆く上司や先輩は多い。自分で考えて行動してほしい、自分で解決できるようになってもらいたいと思うのに、なかなかそうならないという。 では、そうした上司や先輩は現場でどう対応しているかと聞くと、どうも教え過ぎているようなのだ。若手には「もっと考えてほしい」と言いつつ、実際は上司や先輩のほうが若手以上に一生懸命考え、答えを与えてしまっているケースが多い。 若手から、「資格試験に挑戦したいが、勉強する時間をなかなか確保できない」という相談を受けたとする。上司は「どうすれば勉強時間が確保できるか」を相談者(部下)の代わりにあれこれ考えて、次々とアドバイスをし始める。 「通勤時間は有効に使わないとね。往復2時間程度を勉強に充てるだけでも積もりつもればかなりの時間を捻出できるよ」「勉強時間が取れない場合、量ではなく質で勝
最近は新聞などで、不祥事の発覚後に「再発防止策」の文字を見かけるケースが多くなってきました。ですが、そんな記事を見るたびに「どの程度の再発防止策なのか、疑わしいぞ」と思ってしまうのは、私だけでしょうか。 今回はしっかりと再発防止策を打っておかなければならない、クレームについて、なぜなぜ分析する場合の話をしましょう。 もし皆さんが、クレームについて再発防止策を導かなければならない、という事態に直面した場合、どうしますか。私は3つの観点からなぜなぜ分析を実施するとよいと思っています。ぜひ、実施してみてください。 例えば、 (1)現場でミスを犯してしまった (2)そのミスを検査担当者や管理監督者までもが見逃してしまった (3)さらには顧客への対応にも落ち度があり、顧客を憤慨させてしまい、会社の信頼や売り上げまで失ってしまった ということがあったとします。こんな場合には、以下の3つの観点について、
Linuxをはじめとするオープンソース関連の技術者認定試験を実施するLPI-Japanは2013年11月1日、データベース領域におけるOSS活用を支援する活動の一環として、「OSS-DB最前線 ~2013秋~」と題するイベントを開催した。2013年9月にリリースされたPostgreSQL 9.3の新機能紹介や商用DBであるOracleとの対比を中心に、各種講演が行われた。 LPI-Japanの成井弦氏(理事長、写真1)はオープニングセッションにおいて、「データベース領域ではオープンソースのPostgreSQLが多くの分野で業界標準になりつつある」と述べた。その背景には、(1)ミドルウエアにおいてはデータベースのライセンスや保守費用が最大のコスト要因になっている、(2)クローズドソースのソフトウエアだとユーザー企業が自社で改変できないのでライバル他社に対してITによるアドバンテージを得にくい
「開発支援ツール徹底調査2013」の結果を参考に、この数年の間にIT現場の必須ツールとなると予測し、この三つを選んだ。いずれもオープンソースソフトで、手軽に導入できる。現場のツール活用を進めてほしい 日経SYSTEMSはこれらを、IT現場の「新3種の神器」と定める。いずれも本格的な普及はこれからという段階だ。しかし、統合開発環境(ビルドツールを含む)やソースコード管理ツールが今どのIT現場でも使われているのと同じように、Redmine、Jenkins、Chefも数年の間に必須のツールとなると予測する。システム開発に携わる読者のみなさんに、早くこれらを活用することを勧めたい。 導入の勢いでRedmineがトップ 聞いたことがないという読者の方もいると思うので、Redmine、Jenkins、Chefについて順に説明しよう。なぜ新3種の神器とするのかも併せて解説する。 Redmineは、PMツ
「プロセス」という言葉はビジネスシーンでよく使われます。例えば「プロセスを大切にしろ」「プロセスよりも結果がすべてだ」というようにです。あまりにも一般的な言葉であるため、「プロセス」という言葉の意味を改めて考える機会はないかもしれません。 プロセスは、日本語では「工程」もしくは「過程」と訳されます。しかし、プロセスデザインアプローチでいうところの「プロセス」の定義はもうすこし厳密です。「資源を活用して、価値を産み出すための一連の取り組み」を指します。こう言われてもピンとくる人は少ないでしょう。もう少し一般に分かりやすくたとえを使って表すなら、プロセスとは料理における「レシピ」に相当するものです(図1)。 良い材料と一流の調理技術を揃えても、それをうまく活かせるレシピがなければおいしい料理はできない。ベテラン技術者を抱え、高い技術力を持った企業が不具合を出したり、納期を外したりするケースも同
企業向けオンラインストレージサービスに、ITベンダー各社が続々と参入している。セールスフォース・ドットコムやNTTドコモ、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)などが、相次いで新サービスを発表した(表)。 各社の目線の先にあるのは、米ドロップボックスの「Dropbox」をはじめとするコンシューマー向けオンラインストレージの活況。ビジネスシーンにおいても利用が広がっており、セキュリティ上、システム部門は無視できない状態になりつつある。これを商機と捉え、攻勢に出た格好だ。 本家のドロップボックスも企業向けサービスを提供しているが、後発ベンダーはユーザー管理のきめ細かさや暗号化といったセキュリティの高さを“ウリ”にしている。「メールの次はファイルサーバーをクラウド化したいというユーザー企業が増えている」と、CTCの松本渉情報通信事業企画室企画開発部課長は商機を語る。 例えば、NTTドコモが201
これまで「IT企業は顧客に体制図を出すな。SEの人月の提示や常駐をやめろ。それではSEは育たないし前向きにイキイキと働けない。それでIT企業のビジネスが伸びるのか」とIT業界の方々にしつこく訴えてきた。そして「その鍵はSEマネージャーが握っている」とも述べた。その鍵となるSEマネージャーがやるべきことは何か、それはただ1つ「体制図や人月を出さなくても売れるやり方を見つけ、覚悟を決めてそれを頑張ってやること」である。 筆者は現役時代そう考えて覚悟を決めて真正面から体制図とSEの常駐の問題に取り組んだ。そして闘った。今回は当時筆者が何をどう考えどう闘ったか、それについて紹介したい。 「プロジェクトを安心して任せられる」という評価がもらえるように 筆者はこの問題と取り組むに当たって次のように考えた。“お客様はシステム開発などのプロジェクトがきちっとできることが最も重要なはずだ。それも、部課長の方
人育てには、もってこいの環境だな---。こんな感想を抱きながら、話題を集めたNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」を観ていた。 何しろこのドラマは、人がわさわさ出てくるシーンが多い。年齢も職業も異なる様々な人が集まり、時に深刻な話をしたりバカ騒ぎをしていたりする。こうした「賑やかさ」の中で揉まれながら、主人公は何かをつかんだり、他の人に影響を与えたりしながら成長していく。 職場の一人ひとりの意識が「人育て」の場を作る 「賑やかな職場」は、人を育てる環境になる。人材教育コンサルタントの田中淳子氏がITproに連載した「若手育成ワンポイントレッスン」にそんな話が出てくる。 電話のやりとりがおかしいと思えば、すぐさま近くにいる先輩が注意する。間違ったことをすると、すぐ周囲の誰かが叱る。わからないことがあれば、周囲の誰かに聞けば、親切に(そして厳しく)教えてくれる。このように、誰もが「よってたかって
「情報システムの開発と運用の“健全さ”が一体感を生み、DevOpsを成功させる」――。レシピサイトを手掛けるクックパッドの成田一生氏(インフラストラクチャー部 部長)は2013年9月28日に都内で開催された「DevOpsDay Tokyo 2013」の講演で、このようにアピールした(写真)。 講演タイトルは「迷ったら健全な方を選ぶ」。成田氏はまず、クックパッドにおけるシステム開発・運用の現状を説明。急速に事業を拡大するクックパッドでは、社員の約3割がクックパッド以外の事業に携わる。新規事業が次々と誕生し、開発チーム(52人)は1日当たり5~10件もの新機能をサイト上にリリースしている。 そのため、成田氏ら運用チーム(5人)が当日になってリリースに気付き、急きょサーバーを増強するトラブルも起きているという。それでも成田氏は「開発と運用の間に、承認フローやルールを持ち込むのは絶対に避けたい」と
ワコムアイティ、コミュニティ・クリエイション、アイ・ディ・エスの3社は2013年9月25日、Ruby製プロジェクト管理システム「Jewelry Judgment(JJ)」をオープンソースソフトウエア(OSS)として無償公開すると発表した。2013年10月上旬のリリースを予定している。 JJは営業情報やプロジェクトの進捗情報を管理するWebシステム。従業員の工数管理や経費管理の機能も備える。IT企業のプログラミング作業に特化して開発したという。 3社はいずれもRubyによるシステムインテグレーション(SI)を手がける企業。ワコムアイティは島根県の予算編成システムをRubyで構築した実績を持つ(関連記事)。コミュニティ・クリエイション「Ruby図書館情報システム」をまちづくり三鷹と共同開発し、塩尻市や松江市の図書館で採用されている(関連記事)。アイ・ディ・エスは徳島県の委託によりRuby製CM
「Salesforce CRM」などのシステムインテグレーション(SI)を手がけるテラスカイと、「Amazon Web Services(AWS)」のSIを手がけるサーバーワークスが2013年9月4日、資本・業務提携を行うと発表した(写真)。テラスカイがサーバーワークスに34%を、サーバーワークスがテラスカイに10%を出資。SalesforceとAWSを組み合わせたSIを、両社から顧客に提供する。 テラスカイは、Salesforce CRMやPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)の「Force.com」を使ったシステム構築に強みを持つ。テラスカイの佐藤秀哉社長は提携の目的について、「最近はSalesforceでは実現できない機能を、AWSを使って実装してほしいという顧客の要望が増えていた。AWSを使ったシステム構築に強みを持つサーバーワークスと力を合わせることで、大手のシステムイ
企業などで従業員の健康管理を担う産業医向けに、クラウド型電子カルテなどを開発する医療系ベンチャーのiCAREは2013年8月30日から、うつ病経験のあるWebエンジニアの募集を開始した。「うつ病経験のあるWEBエンジニアの方大募集」として、同社の公式Facebookページで告知している。 iCAREは慶應大学大学院でMBAを取得した同窓生らが集まり、2011年6月に設立した。設立メンバーは医師、会計士、エンジニア、ベンチャーキャピタル、営業、看護師など。共同最高経営責任者で代表取締役の山田洋太氏は内科認定医。MBA取得と並行して心療内科を学び、産業医の資格も取得している。 山田氏はこれまでに医師として、約1万人の患者と接してきたという。今も現役の産業医として企業の健康管理指導を受託している。その経験を元に開発したのが、産業医の業務を省力化するクラウド型電子カルテ「Catchball」であり
OSS監視ツールZabbixの改良版「MIRACLE ZBX 2.0」、ミラクル・リナックスが無償公開 ミラクル・リナックスは2013年8月15日、オープンソースのシステム監視ソフトZabbixの改良版「MIRACLE ZBX 2.0」を無償公開した。Zabbixの不具合を修正したほか、拡張機能を追加している。 ZabbixはラトビアZabbix社が開発しオープンソースソフトウエア(OSS)として公開しているシステム監視ソフト。ミラクル・リナックスはサポート契約を結んだユーザーに対し、Zabbixの不具合を修正して機能を追加したパッケージをMIRACLE ZBXとして提供していた。 MIRACLE ZBXにのみ搭載されている機能には、Zabbixプロセスを停止せずにログレベルを変更する機能、AIXのディスクI/O監視機能などがある。 無償提供に踏み切った狙いは「一般公開することでユーザーか
3月20日に韓国で発生した大規模サイバー攻撃(関連記事1、関連記事2)。同時多発的に発生していることから、ウィルスを用いたサイバーテロ(サイバー戦争)という話が最も有力になっている。 筆者は、今回の事件は、韓国における非正規Windowsの存在が引き金になったと推測している。なぜ、そのように判断したか、順を追って解説してきたい。 まず、2003年に大流行したSQL Server 2000に感染するSQL Slammerというウィルスの存在を思い出してほしい。あのときは、米国と並んで韓国でも大きな騒動となり、一時インターネットが使えないなどの大混乱となった(関連記事3、関連記事4)。その大きな要因は韓国内で大量の海賊版Windowsを利用されていたことで、複数のサーバーで適切な運用及びセキュリティパッチが適用されておらず、そのため韓国内でウィルス感染が一気に広がり、韓国内のインターネットがダ
ある程度は予想された結果とはいえ、これほど深刻な状況だったとは──。そう言わざるを得ない衝撃的な回答の数々だった。 日経情報ストラテジーとITproが2013年2月に共同で実施した、IT業界における組織風土改革についてのアンケートの集計結果である。 このアンケートは、ITproのウェブサイトと、日経情報ストラテジーが2月22日に都内で開催した有料セミナー会場の両方で実施した。内容は同じものである(実施したアンケートのページはこちら:助けて!組織風土改革にすがるIT業界、既にアンケートは終了)。 6つの質問と自由意見に対し、合計で971件もの回答をいただいた。まずはこの場でご協力いただけたことに、お礼を言いたい。本当にありがとうございました。 回答はITproで883件、セミナー会場で88件の有効数が集まった。ITproでのアンケート期間は2月5日から同19日までである。 対象はITproの
米オラクルは現地時間2013年3月13日、クラウド基盤管理ソフト「Nimbula Director」を手掛ける米ニンビュラ(Nimbula)を買収することで合意したと発表した。買収の取引は2013年前半に完了する見込み。 Nimbula Directorは、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)を構築・管理するための製品。プライベートクラウドとパブリッククラウドを同時に活用するハイブリッドクラウド環境を構築・管理することも可能である。 ニンビュラは、CEO(最高経営責任者)であるChris Pinkham氏、製品担当バイスプレジデントであるWillem van Biljon氏などを含む、米アマゾン・ウェブ・サービスのクラウドサービス「Amazon EC2」を手掛けたチームが設立したことで知られる。 [関連記事:運用管理の自動化はアマゾンを手本にせよ] [米オラクルの発表資料
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く