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思考のヒントと社会に関するkumaharaのブックマーク (29)

  • 「当たり前」を下げれば自由になる

    新聞を読んでいると気持ちが暗くなる。日はこれから経済的に悪くなるばかりだ。それにも関わらず、高度経済成長の価値観を引きずり、多くを望むが故に不幸になってる人が多いように感じる。 当たり前のように百万以上する車を乗り回し、結婚式には三百万もかけ、子供には習い事や私立の学校に通わせ、休日には外に行き、毎月数万も服を買い、エアコンは付けっぱなしにし、ミネラルウォーターを飲み、携帯代に1万も払い、30インチ以上あるテレビを買って、おまけに毎月10万ぐらい自宅購入にローンを組む。これが当たり前らしい。 それを維持するために、毎日夜の22時まで働く。どんなにツラくても子やローンがあるから辞めることができない。バブルのころよりも人員が減り、仕事のキツさは倍増したのにもかかわらず、給料は据え置き、どころか下がることすらある。これじゃ奴隷だ。こんなに頑張らなきゃ「当たり前」は手に入らない。もう、以前の

    「当たり前」を下げれば自由になる
  • 客観的な成果で評価されることから逃げまわる日本の高学歴エリート : 金融日記

    の受験勉強というのは不毛な暗記力競争で、大学の教育なんてのは実際の仕事には何の役にも立たないただの「シグナリング」だというシニカルな見方があります。そういう面も確かにあるでしょう。 しかし受験勉強や、日の高学歴者の資質は仕事の能力と相関がある部分もあります。以下、僕がいくつかの職種別に思っていることを書きます。 1.プログラマー 僕は密かに思っているのですが、コンピュータ・プログラミングと受験勉強の才能ってかなり似ています。どちらも、かなりたくさんのことを暗記しないといけないし、また暗記している方が有利です。膨大なライブラリーをたくさん覚えていれば、効率的にコードが書けます。しかも暗記がただの暗記ではなく「ロジカルな暗記」というのも共通点です。 また、ひとつの正しい答えがあるということも共通しています。受験勉強の数学のように、そこに行く道筋は何通りもありますが、答えはひとつです。ある

    客観的な成果で評価されることから逃げまわる日本の高学歴エリート : 金融日記
  • 搾取されないためには選択肢を増やすしかない – 愛の日記

    ブラック企業は今後とも蔓延するだろう。政府は今後ともサービスの質を改善することなく増税し続けるんじゃなかろうか。 そう思う理由は、こんな感じ: ブラック企業も、日政府も、慈善事業ではないのでプロとして合理的な取引をしているだけ。取引では、交渉力のある相手が、交渉力のない相手から、限界まで搾取するのが基。 多くの日人には選択肢がないので、交渉力がない。(収入を正当化するスキルがないこと、意思決定時にリスクとリターンのバランスを取れないこと、日語以外で実務上のコミュニケーションが取れないことなど、色々な理由によって。) 僕が思うに、ブラック企業が成立するのは、企業が悪である時ではない。企業は社員の交渉力に応じて自然な反応をしているだけだ。社員がブラックなほどに選択肢がない時にのみ、ブラック企業は成立する。搾取しても、どうせ社員はいいなりで、やめないからである。 税金あたりの国家サービス

  • 人生の意義を支える、ふたつの構造 - Chikirinの日記

    前に赤木智弘さんと対談した時、「今の日社会では、仕事の有無が経済力だけでなく社会ステイタスや生き甲斐など他の要素にリンクしている」と言われていたのを思い出して、絵にしてみた。 土台に仕事があり、その仕事のおかげで経済力が得られる。反対にいえば、仕事を失うと経済力を失う。次に、仕事と経済力があるから「社会的に一人前」と認知され、社会的地位が認められて初めて結婚できる。すると最後に、自分には生きる意義がある、人生は楽しいと思える。つまり、仕事をベースとし、人生の有意義感を頂点とするピラミッド構造が存在する。 もし当にこういう構造だとすれば、仕事が得られないと他のなにも手に入らなくなり、「人生が詰んでいる」「生きている意味がない」みたいになる。正社員の解雇を簡単には許さないという(最高裁様がお示しの)社会規範も「仕事はすべての土台なのだから、そんな簡単に奪ってはならない」ってことかもしれない

    人生の意義を支える、ふたつの構造 - Chikirinの日記
  • コンテンツや技術が0円になっていく時代に僕らはどう生きていくのか? - teruyastarはかく語りき

    まず、インターネットと、資主義は相容れない。 ネットがあると大量消費がやりにくくなるから。 じゃあどうしたらいいんだ? ということを考えてみる。 資主義は右肩上がりじゃないと成り立たない。 その資主義は、大量消費してもらわないとお金が回らない。 なのに、ネットはコンテンツや技術を0円まで押し下げる圧力が働く。 ネットで安くなったコンテンツは回っても、お金が回らない。 過去の名作コンテンツが安値で新作と同じ棚に並ぶことになってるし、 技術はどんどん便利になり、人を不要にしていく。 なのでコンテンツ屋も技術屋も、トップ階層意外はみんな赤字になった。 ほぼ日刊イトイ新聞 - 上がりたかったんだ。E.YAZAWAの就職論 http://www.1101.com/job_study/yazawa/2007-06-06.html 矢沢 しかも、この激動の時代にね。 ヤバいと言われてたアップルが

    コンテンツや技術が0円になっていく時代に僕らはどう生きていくのか? - teruyastarはかく語りき
  • そんなことを訊かれても - 内田樹の研究室

    仕事始めに取材がふたつ。 太田出版の『atプラス』という雑誌と、『週刊プレイボーイ』。 媒体は違うが、たぶんどちらも対象としている読者の世代は同じくらい。 20代後半から30代、いわゆる「ロスジェネ」世代とそれよりちょと下のみなさんである。 生きる方向が見えないで困惑している若い諸君に指南力のあるメッセージを、というご依頼である。 『atプラス』の方はかなり学術的な媒体なので、「交換経済から贈与経済へ」という大ネタでお話しをする。 「クレヴァーな交換者から、ファンタスティックな贈与者へ」という自己形成モデルのおおきなシフトが始まっているという大嘘をつく。 もちろん、そのようなシフトは局所的には始まっている。 けれども、まだまだ顕微鏡的レベルの現象である。 それを「趨勢」たらしめるためには、「これがトレンディでっせ」という予言的な法螺を吹かねばならぬのである。 めんどうだが、そういう仕事を電

  • 不況期に育った世代: 大竹文雄のブログ

    18歳から25歳の頃、つまり、高校や大学を卒業してしばらくの間に、不況を経験するかどうかが、その世代の価値観に大きな影響を与えるそうだ。Giuliano教授 (University of California, Los Angeles)とSpilimbergo教授 (International Monetary Fund)の”Growing Up in a Recession: Beliefs and the Macroeconomy” (pdf)という論文であきらかにされている。 この時期に、不況を経験した人は、「人生の成功が努力よりも運による」と思い、「政府による再分配を支持する」が、「公的な機関に対する信頼をもたない」、という傾向があるそうだ。アメリカのデータを用いた分析だ。この価値観は、その後、歳をとってもあまり変わらないということだ。言われてみると、なるほどと思う。就職氷河期を経

    不況期に育った世代: 大竹文雄のブログ
  • もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい|フランスの日々

    もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい|フランスの日々
  • 自分と同じ苦労をしなくていい人を見るとキレる人々 - 狐の王国

    「社会の論理」を持ち込む人々という記事。 「社会では通用しない」と言いたがる人の視野の狭さについての話だが、まったくその通りだよなあと思いつつも、これって他のところでもよくある話だよなあと思ったりもした。 で、表題にいきついたのだが、要するに人は自分のしてきた苦労をしなくてもいい人を見ると冷静になれないんじゃないか、と。 最近の言語を否定したがるCOBOLプログラマ 金持ちを問答無用で嫌う貧乏生まれ Excelのマクロで一瞬で仕事終らせると「心がこもってない」とか言いだすおっさん ネットで情報わんさか手に入れてる若いオタクを見ると「昔はこんな情報一つ手に入れるだけでも云々」とか言いだす老害オタク 才能に恵まれた人をひたすら妬む無能 失職して派遣村に入った人に説教したがる再就職で苦労したクチの人 在日外国人は簡単に生活保護もらえると聞いてキレる低所得者 職のある外国人労働者をヘイトするリスト

    自分と同じ苦労をしなくていい人を見るとキレる人々 - 狐の王国
  • 無意識にやってしまっている人は要注意! 周りをイラッとさせるNG会話術|トレンド|無料動画 GyaO[ギャオ]|

    by emdot 以前に「自分では気がついていないかも? 周りをイラッとさせるケータイの使い方」という記事でも取り上げましたが、自分ではなかなか気づかなくても周りをイラッとさせてしまう行動ってありますよね。そこで今回は、同記事の別バージョンとも言える、「周りをイラッとさせる会話術」を調べてみました。無意識にやってしまっている人は要注意! 話上手な人は異性からモテるとはよく言われますが、みんながみんな、そんなに会話上手ばかりな人ばかりじゃありません。でも、いくら会話上手ではないからって、相手をイラッとさせてしまうほどの会話下手にはなりたくないですよね。 現在、2ちゃんねるでは「話の下手な人にありがちな会話パターン」というスレッドが盛り上がりを見せており、この内容を見ると、自分に当てはまるものが多くてゾッとしてしまう…。そこで今回は、仕事恋愛などで最も重宝されるコミュニケーションの際に

  • 海外で勉強して働こう

    これまでずっとなるべく言わないようにしていたのだが、もう平たく/明快に言うことにしました。 1)日はもう立ち直れないと思う。 だから、 2)海外で勉強してそのまま海外で働く道を真剣に考えてみて欲しい。 これまでは、1)は言わずに、2)だけ言ってきた。で、「海外で働く」の中でも、私が知っている「シリコンバレーで働く」ことの楽しさ、働くための方法をなるべく具体的に紹介するようにしてきた訳なのであるが、前半も言うことにしました。その理由は、若い人に早く気づいて欲しいから。年を取ったら駄目、というわけではないが、扶養家族が増えて、引退までの年数の方が働いてきた年数より短くなってきたりすると、みるみると進路変更は大変になる。ところが、多くの人が「もはや国内に機会はない」と気づく頃には、そういう「進路変更大変状態」になってしまっていることが多い訳です。 というわけで、明言することにした次第。 (後日

    海外で勉強して働こう
  • 「実力」×「プレッシャー耐性」 - Chikirinの日記

    ちきりんは「古き良き時代の日企業」で働いた後、極端にアグレッシブな人事制度をもつ米系の投資銀行でも働いたことがあります。 転職前には「そのうち日企業も年功序列や終身雇用を維持できなくなる。だったら早めに欧米的な組織環境に慣れておいた方がいいよね」と思っていました。 けれど実際に外資系企業で働いてみてわかったのは、「こんなに高いプレッシャーの下で楽しく働けるのは、ごく一部の人達だけだ。大半の人はこんなところでは力が発揮できないだろうな・・」ということでした。 別にそれは、あからさまに目に見える厳しさではありません。そこら中で誰かが罵倒されているとか、毎週誰かが解雇されるとか、そういうことではないのです。 職場には冗談も飛び交っているし、みんなよく笑います。同僚や上司ランチべ、帰りに飲みに行くこともあり、一見すれば日企業と何も変わりません。中には何も教えてくれない先輩もいるけれど、

    「実力」×「プレッシャー耐性」 - Chikirinの日記
  • 努力しない人を国家が救済すべき14の理由 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ

    ちゃんと努力をしているのに運悪く失業しちゃった人を国家が救済するのに異論がある人はあまりいない。 しかし、スキルアップ努力も貯金もせずに浪費しまくり、ギャンブルや女遊びなどの自堕落な生活を続けて失業しちゃった人達を国家が救済する理由が分からないという人がたまにいるので、その理由を箇条書きにしてみる。*1 「努力しなかったために職を失った人」が家を失うと、ホームレスが街にあふれて街の景観と治安が悪くなるから。子供の乞やひったくりが、うようよいる社会に住みたいという変な趣味の人はなかなかいないよ。 「努力しなかったために職を失った人」かどうかの選別が難しいから、努力した人もしない人も区別せずに全員救済する方が現実的。 「怠け者を税金で養うのはしゃくにさわるが、怠け者を養う金をケチったために怠け者が飢え死にしたら、とても寝覚めが悪い」と思う人が多数派だから。もちろん、怠け者を死刑になんぞしたら

    努力しない人を国家が救済すべき14の理由 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ
  • わが子を自分探し病から守る 前編

    あなたも私も自分探し病あなたに漠然とした質問をひとつします。 深く考えずにとりあえず答えてみてください。 「答えはどこにあると思いますか?」 当に漠然とした質問で戸惑ってしまったかもしれません。 でも、答えてください。 反射的に出てきた言葉でいいので何か答えてください。 何となく決まり文句で出てきた言葉でいいので答えてください。 答えましたか? これは自分探し病にかかっているかどうかをチェックするテストです。 「自分の中にある」と答えたあなた!自分探し病にかかっています。 このテストは、速水健朗「自分探しが止まらない」を読んで、私が勝手に考えたものです。かなり精度の高いチェッカーだと自負しています。実際の自分探し病患者である自分自身の病理をよくよく観察して考案しました。 「自分探しが止まらない」を読んで、自分自身が自分探し病にかかっていることを認めざるを得なかったのです。不意ながら。

    わが子を自分探し病から守る 前編
  • そろそろ秋葉原の事件について語ってみるか - (旧姓)タケルンバ卿日記避難所

    亡くなられた方のご冥福をお祈りします。そして被害者の方々、遺族の方々すべてにお悔やみを申し上げます。 その上で、この事件について書いてみたいわけだけど、この事件についての話は論点が入り組んでいる。細かく話を分けた方がいいと思うので、論点ごとに書いていくことにします。 サバイバルナイフの規制 賛成。だって、実質的な模造刀だし、美術品とかの日刀と同じでしょ。殺傷能力のある刀剣類なわけでねえ。家庭用の包丁とかとは違う。元々人を殺すための武器だし、それを真似てつくられているわけだから、実質上は日刀と一緒。日刀と同様の販売規制・所持規制があってしかるべき。 包丁などの刃物の規制 反対。「刃物全般が危ないんだから規制すべき」という話には乗れない。サバイバルナイフと包丁などの一般的な刃物は違う。つくられた目的が違う。 包丁は元々材を切るためのもの。サバイバルナイフは人間を斬るためのもの。「刃物は

    そろそろ秋葉原の事件について語ってみるか - (旧姓)タケルンバ卿日記避難所
  • 「泥のように働く」の元々の話がIPA討論会での意味合いと全然違っている - 矢野勉のはてな日記

    雑談, メモ追記:同じ話に関連してもう一つブログ記事を書きました。IPA討論会の現場が@ITの記事と全然違っている - 矢野勉のはてな日記 ついったー経由で教えてもらったので報告かつ個人用メモのためにブログに書いておきます。 「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 − @IT この記事で一躍有名になって「無理です」というのが流行っている「泥のように働け」の語源ですが、文中にあるように伊藤忠商事の取締役会長 丹羽宇一郎氏の言葉ですね。 で、その言葉が下記リンク先に載っています。まず入社して十年間は泥のように働いてもらう。はい上がる気力や苦しい時に周囲を思いやる気持ちを育てるには、どん底に突き落とすしかない。入社4年までに全員を海外に研修に出す。海外の若者がどれだけハングリーに働いているかを見てきてほしい。まず入社して十年間は泥のように働いてもらう――丹羽宇一郎さ

  • 将来に希望を抱け? 何温いこといっているんですか? - Nobody tells the story

    「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 − @IT http://www.atmarkit.co.jp/news/200805/28/ipa.html 壮絶に前提を共有していない議論は、ここまで空転するのか。 五十代くらいの人には当にわからないだろうけど、僕たちの世代って「会社を1mmたりとも信用していない」んですよ。 バブル崩壊を九十一年としましょうか。そのころ小学校低学年で、そこから十年を、いわゆる『失われた十年』としてすごすわけですね。そのころに起きた出来事は社会に出ていた大先輩のほうが詳しいでしょう。 そして小学校低学年だった子供は高校生や大学生になっています。そして将来の進路などを考えることになっているわけですが、世間は就職難。さて彼らは将来に希望を抱けるでしょうか? さらに言えば、僕たちの世代はある意味甘やかされて育ったのでしょう。立派な社会観を身

    将来に希望を抱け? 何温いこといっているんですか? - Nobody tells the story
  • 「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 − @IT

    昨年、情報処理推進機構(IPA)が開催したIT業界の重鎮と現役学生による討論会で、学生の持つIT業界への「ネガティブイメージ」が明らかにされたのは記憶に新しい。5月28日、IPAが開催したイベント「IPAX2008」で、再び経営者と学生の討論会が行われた。IT産業が国際的な飛躍をめざすために学生に期待することが今年の討論のテーマ。 学生側は、慶應義塾大学、九州大学、千葉工業大学、東京情報大学、東京工科専門学校から各校2人ずつ、計10人が出席。一方、産業界代表としてCSKホールディングス 取締役 有賀貞一氏と、コムチュア 代表取締役社長 向浩一氏が討論を行った。また、IPAからは理事長の西垣浩司氏が参加した。司会はインプレスR&Dの田口潤氏が行った。 「ポジティブなビジョンを提示して」 「産業を問わず、やりがいのある仕事のイメージ」について学生に質問をしたところ、「達成感がある」「自分の成長

    「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 − @IT
  • 10年は泥のように働け - 池田信夫 blog

    IPA主催による、IT業界の重鎮と学生の対話集会が、今年も開かれた。去年の集会では「3Kの“帰れない”は、帰りたくない人が帰れないだけ。スケジュール管理の問題だ」という重鎮の発言で、かえってIT業界のネガティブイメージが定着してしまったが、今年はIPAの西垣浩司理事長(元NEC社長)の「入社して最初の10年は泥のように働いてもらい、次の10年は徹底的に勉強してもらう」という発言に、学生はみんな唖然としたらしい。 これは伊藤忠の丹羽宇一郎会長の言葉で、このあと「最後の10年はマネジメントを大いにやってもらう」と続くそうだが、これじゃ霞ヶ関の役人と同じだ。若いときは「雑巾がけ」で会社にご奉公し、年をとってから楽なマネジメントで取り返すという徒弟修業型のキャリアパスは、組織が永遠に不変で、自分がそこに定年まで終身雇用で勤務するという前提でのみ成り立つインセンティブ・システムである。 日の年

  • いのちの奪い方 - シートン俗物記

    ずっと昔のことだ。子供相手のボランティアをやっていた時のこと。ある時、キャンプを行って、その夕時にニワトリをシメて料理することになっていた。ニワトリは近くの養鶏場から譲り受けた廃鶏といわれる老鶏。「子供たちにたべる事の大事さを伝える」授業の一環として行ったものだ。 参加した子供たちの親たちは口々に 「命の大切さを教えるために必要なことだ」 「べ物がどうやって手に入れられているのが教えてやって欲しい」 「べるためには、他の生き物の命を奪わなければならない事を伝えて」 と、立派な事を言ってくれたのだった。 ところが、いざ鶏をシメるとなった時、親たちは 「自分は血が苦手なので」 「こうしたことはやったことがないんで、慣れた方に」 「いや、ちょっと出来ないです」 と仰り、 「どうか、先生(私の事)がやって、見せてやってください」 と云い、誰一人として自分でやろう、という親は現れなかった。 み

    いのちの奪い方 - シートン俗物記