東京電力の清水正孝社長は4日、福島第1原発事故の影響で福島県いわき市に移転している同県広野町役場の災害対策本部を訪れ、山田基星町長や職員らに「心からおわびします。皆さんが早くふるさとに戻れるように全力を尽くしたい」と謝罪した。 山田町長は「一日も早い収束をお願いします。われわれも早く自分の町に帰りたい」と答えた。清水社長の福島訪問は、警戒区域や計画的避難区域などが指定された4月22日以来。 清水社長はこの後、同様に役場機能を移している浪江町、葛尾村の災害対策本部や避難所を訪れ、謝罪する。 4月の訪問で清水社長は佐藤雄平知事と面会し、富岡町と川内村の住民らが暮らす郡山市の避難所などで謝罪した。