吉野家ホールディングスが11日発表した2016年2月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比54.1%減の16億1300万円、最終利益が11.0%減の8億3700万円と減益となった。米国産牛肉など食材費の価格上昇や暖冬の影響で「牛すき鍋膳」の販売数が減少したことなどが響いた。売上高は3.2%増の1857億3800万円と伸びた。 2017年2月期は豚丼などの新メニューや牛肉価格の下落などで営業利益が2.1倍の34億円、売上高が3.9%増の1930億円と増収増益を見込む。河村泰貴社長は、牛丼価格の値下げについて「検討はしているが、現段階では具体的な計画は持っていない」と話した。 同時に19年2月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。中計では連結売上高2100億円、連結営業利益60億円、自己資本利益率4.7%を目指す。