今思い出せる最初の記憶は幼稚園の時の記憶。 あの頃は何をするにも全力でただ目の前の出来事のみを楽しんでいた。 幼稚園の送り迎えはおばあちゃんがしてくれていた。 やがて小学生になり少しずつ目の前の事以外にも目を向けられるようになったのはこの頃だろうか。 両親が共働きなので、平日の夕飯は殆どおばあちゃんが作ってくれた。 不味いなんて一度も思った事はない。 何もしないで目の前に並べられた夕飯をひたすら口に運んでいた。 そして、中学高校と進むにつれ次第に大変そうに母が考えた献立通りにご飯を作ってくれていたのを覚えている。 大学に進学すると共に状況し一人暮らしを始めた。 自分で料理をするようになって初めてその大変さを知った。 やっとその時気がついたのである。 あの時もっと夕飯を作る事手伝えばよかったと。 その思いを何処かで抱えつつ今日まで生きてきた。 自分の言うワガママも全て受け入れてくれていたおば