◆Stout ・Rowland Stout, Action (McGill-Queen's University Press, 2005) どんなもんだかまだよく分かりませんが、とりあえず読み始め。 行為への二つの基本的なアプローチとして、「内部指向的(inward-looking)」なそれと「外部指向的(outward-looking)」なそれとの対立を基軸に据えて、(デイヴィドソン以後の)今日の行為論の主流をなす内部指向的アプローチに代わるものとして、(アンスコム-アリストテレス的な)外部指向的オルタナティブを打ち出そうということみたいです。 (行為を行為たらしめるもの、あるいは行為者を行為者をたらしめるものは何かという問いを解く鍵として、大まかに言えば、内部指向的なアプローチは行為者の内面――心的状態もしくは心的出来事――に目を向けるが、これに対して外部指向的アプローチは、行為