タグ

歴史と物語に関するkuroiseisyunのブックマーク (13)

  • 【三国志後伝】 三国志演義の続編として刊行され、日本で翻案されて独自に発展しつつ、各国を渡り続け生き残り、中国で復活を遂げた数奇な書物の話

    三国志演義の続編として、中国の明代に書かれて刊行された書物に「三国志後伝」というものがあります。日にも渡り、「通俗續三國志」・「通俗續後三國志」として翻案され、現在でも古書やネットにおいて読むことができます。また、現在では中国でも出版され、原文をネットで読むことが可能です。その「三国志後伝」の原中国で忘れ去られた後、日において発見された後、多くの人の力によって日中国アメリカ台湾四カ国を渡り歩き散逸から免れた経緯と、現在も、さらなる復活を遂げつつあることを論じるものです。なお、こちらのまとめの姉妹編がhttps://togetter.com/li/1289067です。

    【三国志後伝】 三国志演義の続編として刊行され、日本で翻案されて独自に発展しつつ、各国を渡り続け生き残り、中国で復活を遂げた数奇な書物の話
  • 歴史と重力を超越、永遠の系譜 物語の中の真田一族(下)

    真田一族というたぐいまれなキャラクターを物語の中で野放図に活躍させるため、明治時代の創作者たちがどのような工夫をこらしてきたか延々と述べてきた。真田十勇士のひとりで忍者の代名詞と言える猿飛佐助はもともと、現代の忍者キャラのような超人的な能力は持っていなかった。当初の設定では身長180cmを超える怪力の持ち主ではあったが、忍術といっても高速移動や超ジャンプ、闇夜や人混みにまぎれて姿を消す程度の能力である。前回はその佐助が小さく素早く猿っぽくなり超人と化すまでを紹介する予定だったが、明治のフィクション世界はあまりに複雑で、真田幸村の息子や孫たちの活躍を描いたところで話が終わってしまった。 少しだけ復習と補足をしておこう。明治の娯楽物語では、真田一族を始め豊臣方の残党たちは絶大な人気を誇っていた。創作者たちは読者の期待に応えるため、真田一族をなるべく多くの場所で活躍させなくてはならない。だから関

    歴史と重力を超越、永遠の系譜 物語の中の真田一族(下)
  • 「三国志」日本での曹操人気、中国の人に経緯を説明するのは難しい…

    普通は反響を見てtogetterを作るのですが、今回はむしろまとめた後の反響に期待。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151205-00000011-rcdc-cn と、中国文化圏の人々が曹操人気に驚くのは判るのですが、その理由の解釈がたぶん違う方向に行ってる!と思う(笑)。だが、説明するのは難しい…皆さんは、ここにそういう疑問を持つ中国人がいたと仮定して、どう説明する? 連動するまとめも作りました⇒ http://togetter.com/li/910616

    「三国志」日本での曹操人気、中国の人に経緯を説明するのは難しい…
  • リサイクルされるヒーローたち 物語の中の真田一族(中)

    その真田十勇士の中で、最も有名なのは猿飛佐助だろう。現代では小さく素早く猿っぽい、それでいて最強の忍者といったイメージが流通している。しかし人気があるにもかかわらず「猿飛佐助」というキャラクターを誰が成立させたのかということすら、詳しいことは分かっていない。 これは分からないのが当然で、現代知られている猿飛佐助像が確立するまでの過程に限っても、後述するように講談速記や初期の大衆小説、千里眼や怪力嬢まで登場するくらいに交錯している。明治大正時代というのは近世と近代がドロドロと混ざった時代で、当然ながら娯楽物語の世界もやはり混沌(こんとん)としている。そんな文化を一人の人間が全て把握するのは、まず不可能じゃないかと私は思っている。 現代の創作物の中で猿飛佐助は空を飛ぶが、明治の猿飛佐助は空を飛ぶことはない。前編でも書いたように、明治人は合理性を求めた代償に、フィクションを楽しむ技術を失ってし

    リサイクルされるヒーローたち 物語の中の真田一族(中)
  • 知将から猫へ、進化する幸村像 物語の中の真田一族(上)

    大坂夏の陣の慶長二〇(1615)年、豊臣方について戦った真田幸村と大助親子は武運つたなくこの世を去った。はるか後年、天保四(1833)年あたりに、彼らが登場する読み物「朝盛衰記」が成立。物語の世界で真田親子は琉球を駆け巡ることになる。真田一族は二百年の時をかけて、江戸の人々の想像力を借りて再度の旗揚げを果たしたというわけだ。 そこからさらに二百年弱。現代の真田氏はアニメや映画、ドラマ、ライトノベルなどに登場。幸村は美男子になったり女体化したりになったりしている。江戸時代とは、かなりイメージが異なる。私は現代の娯楽文化には詳しくないが、赤くて元気、リーダーで軍師であれば幸村、ということになっているのだろう。 江戸時代と現代の真田一族の間を埋めるのが、明治大正時代の娯楽物語である。これらの創作物がなければ、今の真田一族の人気もなかったかもしれない。キャラクターとしての真田氏がはるばる渡って

    知将から猫へ、進化する幸村像 物語の中の真田一族(上)
  • 海外クラシック・ミステリ探訪記

    ここに掲載するのは、随分前にネット通信に書き込んだ「『時の娘』再考」という議論に加筆訂正を行ったものである。ロンドン塔の二王子の謎についての文献を渉猟した副産物なのだが、あれからかなりの時が経ったにもかかわらず、今なお、一推理小説作家が歴史の謎に挑んで、学者も想定していなかったような新説を提起した、学問的意義のある作品であるかのように『時の娘』を評価する人がいる。 以下に論じるように、これは無知に基づくとんでもない誤解である。にもかからず、『時の娘』は依然として優れた歴史ミステリなのだということを再認識してほしいという思いも込めて書いたつもりである。 それ以来、ジョフリー・リチャードスンの“The Deceivers”(1997年)のような研究書も出ていることに気づいたが、現状では敢えて論評を加筆しなかった。今後の課題として残しておきたいと思う。 英国史とミステリといえば、真っ先に思い出す

    海外クラシック・ミステリ探訪記
  • Chosun Online | 朝鮮日報 | 朝鮮王朝は「乳学の国」? 歴史歪曲ラノベに憂慮の声

    韓国最大の発行部数を誇る朝鮮日報の日語ニュースサイト。朝鮮日報の主要記事をはじめ、社会、国際、北朝鮮政治、経済、スポーツ、芸能など、韓国の幅広いニュースを速報で届けています。

    Chosun Online | 朝鮮日報 | 朝鮮王朝は「乳学の国」? 歴史歪曲ラノベに憂慮の声
  • ごん狐はなぜ撃たれたか : 「権狐」・火縄銃・中山様を繫ぐ必然の糸 BAKER(佛教大学論文目録リポジトリ)詳細画面

    新美南吉が「スパルタノート」に残した、「ごん狐」の元原稿と思われる「権狐」には、この物語を語り手の「私」に話して聞かせてくれた「茂助爺」のかつての職業、現在の生活状況、話をした場所のほか、物語の時代設定、「中山様と云ふお殿さま」が住んでいたことなど、一見無駄と思われるような、物語成立にかかわる情報が多数盛り込まれている。これら、「ごん狐」ではほぼ消去されてしまった、物語のストーリー進行には無関係と思われる情報のうちに、悲劇的な結末をもつこの物語の由来が隠されているのではないか。この観点から稿は、「権狐」を主たる対象とし、その成立背景にあったと考えられる地理的・歴史的情報の勢力図を再構築することにつとめた。また、その勢力図から読み取り得る物語の陰翳を検討し、この物語の理不尽な幕切れの由来するところを探った。

    ごん狐はなぜ撃たれたか : 「権狐」・火縄銃・中山様を繫ぐ必然の糸 BAKER(佛教大学論文目録リポジトリ)詳細画面
  • ナタリー・Z・デーヴィス:『古文書の中のフィクション』 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

    古文書の中のフィクション―16世紀フランスの恩赦嘆願の物語 (平凡社選書) 作者: N.Z.デーヴィス,成瀬駒男,宮下志朗出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1990/02メディア: 単行 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る 16世紀フランスの恩赦嘆願状における「物語」の研究。 国王恩赦嘆願状は、当然のことながら史料的に「文書史料」document の範疇に入るものであって、「叙述史料」narrative に比して「客観性の高い」史料とされるわけですが、そこに書かれてる「フィクション的」特質を指摘する。つまり書き手が犯罪事件を一つの物語(ストーリー)に形づくってゆく際のその話の膨らませ方があるということを、文書庫に眠る約4000通の国王恩赦嘆願状からつまびらかにしていく良作。 「文書」とはいえ「物語る」それなりの型=コードがある。それは国王と裁判所を説き伏せる法律的嘆

    ナタリー・Z・デーヴィス:『古文書の中のフィクション』 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX
  • 屍者の帝国 伊藤計劃×円城塔 | 河出書房新社

    作の作業を通じ痛感したのは、ほんの十年という時間が人間社会にもたらす変化のはやさについてでした。 十九世紀末を舞台とする『屍者の帝国』の物語は一八七八年から一八八一年の間で進行します。この時代は、現在にも劣らぬ激変の只中にありました。車や飛行機の登場まであと少し。瓦斯灯が電灯に置きかわるまであと一歩、無線や電話の普及ももうすぐです。世界的な電信網は間もなく世界一周を終えるところでした。 世界の大半は大英帝国の支配下にあり、アメリカはまだその存在感を露わにしていません。ロシアでは革命の機運が高まり続け、日も急速な近代化をはじめた時期にあたります。フロイトやマルクス、ニーチェはまだ活動をはじめたところ、科学的には化学合成が産業となりはじめ、電磁気の基法則が確立されたあたりです。 十九世紀末は、今わたしたちが見慣れている光景が生まれる直前の時期にあたります。二十世紀初頭にかけて、ほんの数十

  • ラノベ史探訪(1)-「スニーカー文庫」:名称の公募から決定まで【前編】

    角川スニーカー文庫 (以下、スニーカー文庫)といえば、水野良『ロードス島戦記』シリーズや谷川流『涼宮ハルヒ』シリーズで知られるライトノベルレーベルであり、富士見ファンタジア文庫と並ぶ古参レーベルのひとつとして知られています。その誕生は1980年代後半、ちょうど「ライトノベル」という名称が誕生する少し前のことでした。 1987年10月に「現代日文学」分類の「角川文庫・緑帯」から「角川文庫・青帯」として独立、1989年2月に公募で選ばれた「スニーカー文庫」の名称が巻末の既刊紹介や帯で使用され、1989年8月に「角川スニーカー文庫」として正式に創刊。そのため通巻番号とカバーをはずした体表紙デザインは角川文庫と共有している。現在はいずれも角川グループ系列の電撃文庫(アスキー・メディアワークス)、富士見ファンタジア文庫(富士見書房)と並ぶメジャーレーベルである。 (Wikipedia「角川スニー

    ラノベ史探訪(1)-「スニーカー文庫」:名称の公募から決定まで【前編】
  • hatikadukiさんによる『ライトノベル史』

    hatikaduki @hatikaduki 傑作選だの定義論だので賑やかなここ数日ですけど、せっかくだからライトノベル史とか振りかえってみませんかー。 2011-09-29 22:49:59 hatikaduki @hatikaduki そりゃーむかしから青少年に楽しく読まれる小説なんていろいろあったでしょうけど。戦記とか少年文学とか児童文学とか、若者を描いた小説とか若者の気分を切り取った文学とか、ユーモア小説とかショートショートとか、時代・歴史・剣客・伝奇小説とか、各種ミステリーとか。 2011-09-29 23:00:57

    hatikadukiさんによる『ライトノベル史』
  • Google Sites: Sign-in

    Not your computer? Use a private browsing window to sign in. Learn more about using Guest mode

    Google Sites: Sign-in
  • 1