老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替えて建設するなどの明治神宮外苑地区の再開発が2031年にも完了する見込みとなった。主な地権者である明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、三井不動産、伊藤忠商事の4者が近く基本協定を結び、21年に着工する。 複数の関係者によると、野球場、ラグビー場とも解体期間の空白をなくし、継続利用できるよう、まず神宮第2球場を解体し、跡地に新ラグビー場を造る。その後、現在の秩父宮ラグビー場を取り壊し、跡地に新野球場を造る。最後に現在の神宮球場を壊し、ラグビー場の客席を増やすほか、市民が集う広場を整備。高層の商業ビルなども建設し、スポーツを中心としたにぎわいの拠点とする計画だ。全体の完成まで約10年かかる見通しという。 神宮球場は明治神宮、秩父宮ラグビー場はJSCが所有する。それぞれ200億円程度と見込まれる建設費は所有者が負担することになっており、