記者会見に臨む自見英子万博担当相(右)=参院議員会館で2023年12月22日午前11時15分、竹内幹撮影 自見英子万博担当相が22日、自民党二階派からの退会を表明したことに対し、同派の武田良太事務総長は「(退会届を)受理していない」とのコメントを発表し、派内の混乱が浮き彫りになった。二階派は二階俊博会長が党幹事長を退いた2021年以降、所属議員の減少傾向が続いており、新たな「退会」に神経質になっているようだ。 自見氏は記者会見で退会理由について二階派が政治資金パーティー問題で強制捜査を受けたことを挙げ「(閣僚の)職責を全うするに当たり必要な判断だ」と説明した。退会届の提出に先立ち「幹部の先生方に相談し、了解いただいた」としたが、武田氏は「退会届は受理していない。派閥幹部への相談もない」と否定コメントを発表し、「円満退会」にはほど遠い様子をうかがわせた。