組込型保険において、複数のステークホルダー間でスムーズに情報を共有するためには「データ連携」が不可欠です。従来の保険システムとは異なり、組込型保険ではさまざまなステークホルダーがそれぞれ異なるシステムを持つため、データの連携手法が重要になります。本稿では組込型保険でのデータ連携を設計する際に考慮したい「6つの項目」と 「3つの選択肢」を解説します。 保険領域を含む組込型金融「3ステークホルダー」とは? 従来の保険システムは、ライセンスを持つ保険会社が自ら販売のチャネルと基幹システムを持っていたため、1つのシステムの中にデータが閉じるという性質がありました(実際には、代理店が介在する場合もありますが、話をシンプルにするために割愛しています)。 一方で、Embedded Insurance(組込型保険)においては、従来と比べて多くのステークホルダーが登場しシステムが複雑になるため、その設計は重