夏目漱石が「I love you」を「月がきれいですね」と訳せと言ったというのは都市伝説らしいが、これは長山靖生の『「吾輩は猫である」の謎』(文春新書、1998)に、 「漱石は、ある時、英語の授業でI love youを「我、汝を愛す」と訳した生徒に「馬鹿、そんな日本語があるものか。これは“月が青いですね”とでも訳しておけ」と言ったという」 とある。 だがこれは、参考文献に、森田草平、松岡譲のものがあるので、そこに出ているのかもしれない、と思って探したがなかった。 飯間浩明氏が古い例としてあげているのは、つかこうへいと豊田有恒のもの。 https://twitter.com/iima_hiroaki/status/666799218237923328 つかのほうは、小田島雄志『珈琲店のシェイクスピア』(1978)での対談で、生徒が「愛してます」と訳したら、漱石がばかやろうと怒鳴りつけて、「