田母神俊雄前航空幕僚長(60)が参考人招致された11日午前、防衛省職員らはテレビ画面を食い入るように見守った。「(憲法を)改正すべきだ」。この場でも持論を展開する田母神氏に、制服姿の幹部自衛官は「ああ。まただ」とため息。「自衛隊が誤解される」と嘆いた。 この日の委員会は一般のテレビ中継はなく、職員らは国会のケーブルテレビで審議に見入った。「爆弾発言があるかも」。多数の職員がメモを取りながら、対応に備えた。幹部自衛官の一人は「これ以上、持論を言っても誰も得をしない。災害派遣や海外任務で、やっと自衛隊が国民に認知されたのに、これで逆戻りだ」と話した。 【関連ニュース】 ・ 〔写真ニュース〕「気持ちいい」と前空幕長=参院委 ・ 「騒がれたから話題に」と前空幕長=前見据え、落ち着き答弁-参院外交防衛委員会 ・ 論文応募、新たに16人=自衛官計94人に、総数の4割-防衛省 ・ 「信頼損