ブックマーク / cocolog-nifty.hatenablog.com (100)

  • 夏目漱石『こころ』の K はなぜ先生をぶん殴り車夫にならなかったのか - 山下泰平の趣味の方法

    大人になると読み方がかわる 『こころ』の K はどのような人間なのか K のような苦学生はたまにいた 夜学校の先生になったのは合理的な判断ではあった 苦労すれば強い人になれる 苦学の世界は二つあった 先生と K の旅行 大人になると読み方がかわる 夏目漱石による小説『こころ』は、名作とされている。 初版復刻版 こゝろ (岩波文芸書初版復刻シリーズ) 作者:夏目 漱石岩波書店Amazon 有名な作品なだけに、色々な人が様々なことを書いているが、誰もが否定できないのはとにかく面白く読めてしまうことだろう。『こころ』は新聞連載小説であるため、一日の掲載分の終盤には、次回への期待を煽られるようなことが書かれている。ついつい続きを読みたくなってしまうような構造で、このあたりは職業作家夏目漱石の面目躍如といったところであろう。 ただし漱石の初期作品とは異なり、『こころ』には書きながら考えているよう

    夏目漱石『こころ』の K はなぜ先生をぶん殴り車夫にならなかったのか - 山下泰平の趣味の方法
    kybernetes
    kybernetes 2023/07/19
    「明治時代の普通の人格が破綻した貧しい若者であれば」
  • 五〇年間ずっと嘆き続けながら問題を放置した日本社会 - 山下泰平の趣味の方法

    放置され続けた苦学問題 世の中には様々な問題が存在している。問題を解消すると問題は消滅するわけだが、別に死ぬわけでもないだとか、面倒クセーだとか俺は困ってない、テレビスーツ着た奴がなんかしゃべってたしこの政党で良いのでは? などといった理由で、問題が放置されることは多い。こういうことは昔からあることで、私は諸事情があり戦前の苦学について調べていたのだが、苦学が抱える問題も50年程放置されている。戦前の苦学が抱えていた問題の中には、今もまだ解消されていないものがなくもないため、100年以上としてもいいかもしれない。 戦前の苦学は、完全に破綻している。当時理想とされたスタイルで苦学すると、死ぬか犯罪者になるかの二択である。天才だろうと超能力者だろうと大詐欺師だろうと、苦学には失敗する。 cocolog-nifty.hatenablog.com 早々に逃げればなんとかなるが、馬鹿正直に苦学を続

    五〇年間ずっと嘆き続けながら問題を放置した日本社会 - 山下泰平の趣味の方法
  • お前らに戦前の苦学を成功させることはできないし希代の詐欺師や超能力を持つ教祖ですら失敗している - 山下泰平の趣味の方法

    戦前の苦学は不可能 諸事情があり、戦前の苦学を調べ続けていた。 田舎の貧しい家庭に生れた若者が家出をして、無一文で東京にまでたどり着き、新聞牛乳配達などで学費を稼ぎ出す。なんとか学校を卒業し見事に出世する……といった物語が明治期に好まれた。格的に苦学を調べる以前の私が持っていたイメージも、そういったものであった。 しかしながらそんなことを実現させた者など、ほぼいない。なぜなら難易度が高すぎるからだ。そうはいっても俺なら苦学を成功させられそうだけどな、なんてことを思う人もいるかもしれないが、絶対になにがあっても完璧に1000000000%の確率でお前に苦学を成功させることはできない。事実、当時も同じようなことを考え苦学の世界に突入した多くの若者が、みるみるうちに脱落していった。 確かに戦前に苦学はあり、苦学をする者もいた。しかし苦学ですら選ばれた者でなくては基的には実現できないものであり

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  • 本をそこそこ読んだ人が読んでない人に威張るのは止めたほうがいいと思う - 山下泰平の趣味の方法

    たまにをそこそこ読んでいる人が、をあまり読んでない人に威張るみたいな風景を見てしまうことがある。多くの場合はそこそこ読んだ人らの意見が嫌すぎて「ヴァー」っとなってしまう。 具体的に書くと面倒くさそうなのでボヤかすけど、少し前にそこそこ価値のあるに対してブックオフで100円で買えるみたいな指摘した人が馬鹿にされていた。しかしそんな情報は日の古屋で相場を調べれば10秒くらいで得られるわけで、そんな知識に価値などない。にもかかわらず、鬼の首を取ったみたいにお前は無知だとかいう雰囲気になっていて最悪だった。 これは以前に『日国紀』を読んでる人が馬鹿にされていた時にも感じたことで、日国紀が良いかどうかは別の話として、500ページくらいあって読みなれていない人があれを読むのは大変だと思う。そういう長いを読めたということに感動した人の気持は真実で、そこに他人が口を出すことではない。何度も

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  • 西和彦さんのエッセイに影響を受けてたことを思い出した - 山下泰平の趣味の方法

    最近 MSX という単語を見ることが多い。 camp-fire.jp 私が計算機に触り出したのは遅く MSX と X68000Z の区別も曖昧なくらいだ。しかし『西和彦』という名前を何度も見るうち、そういえばこの人が書いた文章に、私はかなり影響を受けだんだよなと思い出した。 その文章が掲載されていたのは岩波書店の無料雑誌(波?みたいなタイトル)で、書き手はものすごく優秀な学生が集る学校に通っていて受験勉強なんてものはできて当たり前、むしろ難しいを読み友達と雑談し自慢することで知的な基盤を作ることができたといったニュアンスの内容だったと記憶している。著者は西なんとかとさん、略歴にアスキーという見慣れない名前の会社が書かれていたことは覚えていたので、あれは『西和彦』さんの文章だったのかと改めて思ったというわけである。 当時の私がいくつだったのかは曖昧だが、あやふやな記憶だと高校一年生くらい、

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  • 戦前に学問をしたい苦学生はいなかった - 山下泰平の趣味の方法

    諸事情があり、戦前の苦学を調べ続けていた。色々なことが解ったのだが、その中で最大の驚きは、学問をしたい苦学生は(ほぼ)いないという点であった。ちなみにここでいう苦学生とは、小学校を卒業したものの家が貧乏で進学できず、働きながら学問をしようと決心した…といったような人物である。 戦前の若者たちが苦学をするのは、基的には立身出世が目的で、良い大学を出て良い会社に就職し、良い生活をしようという単純明快なものであった。時代によって「良い会社」が「政治家」であったり「官吏」であったりの違いはあるが、学問による出世が可能な社会に属する若者であれば、一度は思うようなことであろう。 そのような目的とは異なり、純粋に好きなことを学びたい、追求したいといった欲望を満たすために苦学をする若者もいるのだろうと、私は勝手に考えていたのである。 戦前の野心のある若者たちは、基的には世俗的な成功をしたいと考えていた

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  • どうでもいいすき焼き鍋でどうでもいい鍋を作って食べる - 山下泰平の趣味の方法

    ものすごい昔にどうしても当日すき焼きを作らなくてはならなくなって、ホームセンターでどうでもいいすき焼き鍋を買ってすき焼きをべた。テフロン加工されたこういう製品である。 パール金属 すき焼き鍋 26cm ガラス鍋蓋付 IH対応 フッ素加工 贅の極み HB-183 パール金属(PEARL METAL)Amazon これをすき焼きをべるたびに使っていて、そのたびに鉄のちゃんとしたすき焼き鍋を買えば良かったよなーって思ってたんだけど、最近になってどうでもいい鍋を作るようになったことでその便利さが俄然輝きだした。 なにを作ったのかすら分からない鍋 どうでもいい鍋とは疲れた時に作るどうでもいい鍋で、最近は常に疲れているので、どうでもいい鍋をよくべるようになった。 白葱と豚バラを蒸して春菊かなにか置いたのもの? 昨年度はキャベツと豚ばらを炒めて水をヒタヒタになるまで入れてからウェイパーとショッツル

    どうでもいいすき焼き鍋でどうでもいい鍋を作って食べる - 山下泰平の趣味の方法
  • 国立国会図書館デジタルコレクションで調べるコツ - 山下泰平の趣味の方法

    国立国会図書館デジタルコレクションで過去の文化を効率的に調べる方法はありますかと質問されたので書いてみました。 この記事ではバンカラを題材にして調べる方法を紹介します。 難しいことは書いてなくて、 まとめられているがあればそれを読む 検索する単語を選ぶ ヒット件数を増やしたり減らしたりする 調べながら新たに検索できる単語を見付ける くらいのことしか書いてありません。 既存のを読む 検索してみる (近代の文化に限っては)時代はあまり関係ない 同じジャンルを百冊読むのは難しくない 全文検索する 周辺知識は必要だけど 既存のを読む 当たり前の話で申し訳ないんだけど、すでに調べた人のを読むのが効率が良い。バンカラなら、横田順彌さんのものが有名だと思う。 快絶壮遊〔天狗倶楽部〕: 明治バンカラ交遊録 (ハヤカワ文庫JA) 作者:横田 順彌早川書房Amazon の選び方については、「ちゃんと

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  • 野心を持つ先生がいた時代 - 山下泰平の趣味の方法

    賄賂が欲しい先生 今となっては廃れてしまったが、かって教師の仕事が聖職とよばれたことがあった。現代でも学校の先生はどちらかというと善良な人が多く、野心とは縁が遠いような印象がある。しかし明治から大正時代のある時期までは野心を持ち、教師という立場を最大限に利用して利益を追求する先生も多かった。 『学生タイムス(学生タイムス社 明治三九(一九〇六)年十月)』 に、こんな記事が掲載されている。 他聞を憚る学校の電話口 まぼろし生 ハァ〇〇学校です。 水野は私です、あなたは 〇〇堂の横井さんーハハア、イヤ先刻は失礼しました、ハアハア成程、ハアさうですか、それぢや読と物理と算術をつかへば三百出すといふのですか、併しね、〇〇館では読だけで二百五十円出すと云つてゐるのですものナーニ、掛引などするものですか、全くですよ、もう少し奮発なさいな。 わたし共の学校は今年は生徒が非常に殖へる見込ですから、先刻

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  • かって学校に住む子供教師がいた - 山下泰平の趣味の方法

    学校に住む子供先生がいた 明治時代、小学校教師の数が足りない時期があった。これを解消するため、小学校を卒業した後に資金の問題で進学が出来ない村一番の秀才の子供を、そのまま教師にしてしまう流れができた。 周囲の大人が勉強を続けたいのであれば代用教員になればいいのではないかとアドバイスをし、その気になった子供が学校に住み込みで働く。見方を変えると子供を騙して学校に幽閉し授業をさせながら、次の犠牲者を探すように見えなくもないが、とにかく日にはこういった人材が求められていた時期があった。 一四歳で学校に住み込み働く少年の中には、大きな夢を抱く者もいた。今は小学校の先生だが、学資をためていずれ東京に出て出世しようという野心を持つ者たちがいたのである。当時は日全体が成長への熱気に浮かれ、誰もが出世できるのだと思えるような時代であった。出世のための手段として上の学校を卒業するというルートが形成され、

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  • 師範学校に行きたくない秀才たち - 山下泰平の趣味の方法

    とある知識人が戦前は貧しい家の子供も優秀であれば、大学にすすむことができたなんてことを書いるのを読んだことがある。なにを根拠にそんなことを語っているのかよく分からないのだが、(条件が揃えば無料にならなくもない陸軍幼年学校などの可能性もあるが)おそらく学費が基的には無償であった師範学校を念頭に置いた発言なのだろう。しかしこれはかなり雑な話で、貧しさや時代によっては高等小学校どころか、尋常小学校すらに通えない子供もいた。 もちろん師範学校経由で大学に進むことは可能である。しかしながら師範学校を卒業したのであれば、教育関係の職業に就くべきであるといった考え方が当時はあって、受験資格のある学校に願書を出したものの受付に門前払いをくらわされることもあった。(成功 成功雜誌社 明治四三(一九一〇)年 新年号)なんで受付にそんな権限があるのかって話になるかもしれないが、資料として残っているものは仕方が

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  • 人類史上最難関試験が明治大正時代に実施され一矢報いる者たちがいた - 山下泰平の趣味の方法

    最難関試験が明治大正時代に実施されていた 専検試験の難易度について 師範学校は危険 赤鬼がみなふるひ落す 合格者ゼロ人試験 一矢を報いる者たち 試験の難しさ 最難関試験が明治大正時代に実施されていた この世の中には難しい試験が存在する。難しい試験とはなにかと考えると、次のようなものになるだろう。 出題される問題の範囲が広い 知識を組み合わせた上で考察しなけば回答できない 試験が長期間に渡り体力も要求される 受験者数が多い 受験資格を得るためのプロセスがあり労力を要求される 私は試験に詳しくない上にそれほど興味もない。だから難しい試験として思いつくのは、現在国内で行なわれているものだと医師国家試験か司法試験、過去に実施されていたものも含めると科挙くらいであった。ところが明治から大正時代の文化を調べるうち、公的に実施された試験ではこれが最難関ではないかなというものがあった。検定試験である。 一

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  • 明治時代の苦学生を騙す貧困ビジネス - 山下泰平の趣味の方法

    苦学生を失敗させて儲けよう 明治の三〇年あたりから昭和一五年くらいまで苦学が流行し続けた。苦学とは自ら稼ぎながら学資を得て学校を卒業することである。 戦前の苦学生は基的に失敗する。なぜなら苦学を失敗させるような仕組みが、明治三五年には構築され長く維持されたからだ。世の中の至る所に罠が仕組まれており、多くの若者たちが騙され続けた。一種の苦学失敗システムとでも呼ぶべきもので、中でも多くの苦学生を苦しめたのが苦学者支援団体だった。 こわい 苦学者支援団体の仕組 苦学者支援団体はタコ部屋労働(地獄部屋)と就職詐欺、そして偽装サークルを組合せたような組織で、ここに入った時点で八割方苦学は失敗に終ってしまう。もちろん苦学者を狙ったタコ部屋も就職詐欺も偽装サークルもあったのだが、苦学者支援団体の仕組みは少し複雑だった。 彼らがどのように苦学生たちを騙していたのか具体的に紹介すると、例えばこれを読んでい

  • 国立国会図書館デジタルコレクションが便利すぎて知能が無理になり頭が狂いそうになったのでなんとかした - 山下泰平の趣味の方法

    国立国会図書館デジタルコレクションを使い始めてもう15年になる。昔は牧歌的な時期もあり、面白そうなタイトルを選び、チビチビ楽しみながら読むといった感じであった。ところが国立国会図書館デジタルコレクションが際限なく良くなっていくため、どんどん読み方が変っていった。 今の国立国会図書館デジタルコレクションは便利すぎるため、アクセスする資料の数がものすごいことになってきている。ここ数日のアクセスした資料を抽出してみたら、平均すると1日500あたりで、もう人間の能力では処理できない。 どう読んでいるのかというと、先にブラウザのタブで必要なものが掲載されていそうな資料を10-20程度開いておいて読み進め、必要ならページをめくるとデータを読み込む時間が発生するので、別のタブに移動してまた読むみたいなのを繰り返している。この読み方だと基的にタイトルや著者といった情報は頭に置かない。データの断片があるだ

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  • 自助と立志はセットです - 山下泰平の趣味の方法

    自民党は「自助」って言葉をよく使うらしい。ちょっと調べたところ以下のようなものがあった。 自助・共助・公助、そして絆 日文化、伝統、歴史に裏付けられた英知の結集と「自助」「共助」「公助」の精神を総動員する 「自助」は、日人が大切にしてきた価値観の一つ よく分からないのだが、要するに公的な支援を使いすぎるなくらいの意味で「自助」を使っているとのことだ。それなら「自助」じゃなくて「道徳」を活用したほうが効率が良いのではないのか……などと思ってしまうわけだ、とにかく自民党の「自助」はかなり評判が悪く、流石に最近はあまり使われなくなってきている。ただ今も「自助」は良いという流れは続いているようだ。 自助が良いなら良いでいいんだけれど、この『自助』が日歴史や伝統に基づく『自助』なのだとしたら、使い方を間違えている。一般的に日の古き良き文化だとされているものは、だいたい明治から戦前、あと昭

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  • 国立国会図書館デジタルコレクションの遊び方 - 山下泰平の趣味の方法

    国立国会図書館デジタルコレクションは最高である。 「国立国会図書館デジタルコレクション」が面白い まずは遊んでみる 使いまくりたくなったら準備しておくと効率が良い 無料でできる 検索演算子だけ覚えておく 国立国会図書館デジタルコレクションの使い方を知っておく 国立国会図書館オンラインに登録しておく メモ環境を作る 有料でできる パソコンを用意する できれば良い椅子とモニタがあったほうがいい 速度を意識して使う 速くなるとどうなるのか そこに全てはない ものすごいものをどうでもいいことに使うということ 「国立国会図書館デジタルコレクション」が面白い 「国立国会図書館デジタルコレクション」が面白い。 dl.ndl.go.jp 「国立国会図書館デジタルコレクション」では著作権など権利状況に問題がないことが確認できた約36万点の資料が無料で公開されており、ようするに古いが無限に読めるサービスだ。

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  • 職場で流行らせたらなぜか効率が上がった言葉を紹介する - 山下泰平の趣味の方法

    なぜか上手くいった 人間は自由だからなにしてもいいしなにもしなくてもいい それお前の趣味な そんなにしたいならお前がすればいいのでは? 嫌だししたくない どうでもいいしなんでもいい なんでこんなことをしたのか 明治から続く感じのもの 雑感 なぜか上手くいった 私には面白がってずっと同じことを言う習性がある。それらが職場で流行し意図せず周囲に良い影響を与えてしまい、効率が上ってしまったのが面白かったのでまとめておくことにした。GoogleNetflix などで流行らせても意味ない可能性が高く、どちらかというと非効率な組織で使いまくると効果がでると思われる。 一応書いておくと当に効率的な職場環境を構築するのであれば、こんなマヌケなことする意味ない。しかし効果皆無でも同じことを繰り返していると脳を使わず発話だけが発生し、バーバーなんかしてる気分になるのでみんなも真似したら良いと思う。あと

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  • なぜか合わないレジの人の謎 - 山下泰平の趣味の方法

    私はレジで会計をするのが好きで、事前に支払う金額と財布の中にいくらあるかをだいたい把握しておいて、財布の中の小銭の数が最小になるような構成で高速に支払うといった遊びをしている。最近は電子マネーでの支払いもするようになり、よりゲーム性が高まってきた。 こういう人間なので基的にはレジでもたつくことはないんだけど、一人だけ相性の悪いレジの人がいて、その人に会計をしてもらうと動きが鈍くなり誤った判断を下すことがものすごく多なる。 レジの人は一般的なレジの人よりも動きが素早く、仕事ができそうな雰囲気である。なのでものすごく会計に時間がかかってしまう原因は、私にあるということになるわけだが、なにが問題なのか見当もつかず実に深い謎であった。こういう時にはこれまでは相性が悪いんだろうなで済ませていたのだが、最近は謎が嫌になってきている。それを解消するため自分を観察しながら何度か会計をするうちに、次のよう

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  • 次世代デジタルライブラリーとのつきあい方 - 山下泰平の趣味の方法

    次世代デジタルライブラリーの機能が充実してきた。 次世代デジタルライブラリー」は、国立国会図書館次世代システム開発研究室での研究を基に開発した機能を実装した実験的な検索サービスです。 国立国会図書館デジタルコレクションで提供している資料の中から、著作権の保護期間が満了した図書資料・古典籍資料全部(約33万6千点)が検索可能です。 というわけで使いまくっている。まだまだベータ版なので多少は雑なところもあるけれど、普通に使えている。使い込むうちに検索のコツも解ってきた。 例えば『永田一茂』で検索する際に、『永田一』でも検索するとヒット数が増える。 OCR が『永田一』を誤読することはほぼないけれど、『茂』は間違える可能性があるといった考え方である。もちろんノイズを拾うこともあるので善し悪しだが、絶対に情報を拾い落したくない時にはこうやって検索する。 名前の場合は『茂一田永』なんかで検索すること

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  • 夏目漱石の「吾輩は猫である」を笑って読破するためのガイド - 山下泰平の趣味の方法

    この記事はそれなりに時間をかけて書いたのだが、面白がってどうでもいいことを調べている間に、世の中は大変なことになっていた。 最早「吾輩はである」を読もうぜッ!! なんて雰囲気でもなさそうだ。ただし気が滅入って仕方がない時には、全然関係ないことをするのがお勧めなので、そのまま公開することにした。 最初に書いておくと私は漱石が好きなので、いつもよりも客観性に欠けたところが多くなっている。あと無駄に長い。当初はコンパクトにまとめようと考えていたのだが、どうでもいいことを調べながらダラダラ書いているうちに長くなり、結果的に15000文字程度になってしまった。どうもいいことが満載のこの記事を最後まで読めたとすれば、夏目漱石の「吾輩はである」なんて余裕で読破できると思う。他の作品を読みたい人はこちらも参考どうぞ。 cocolog-nifty.hatenablog.com 吾輩はであるを読もう 「

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