文豪・夏目漱石のブームが相次いでいる。昨年は没後100年、今年は生誕150年。昨年秋に放送されたNHKドラマ『夏目漱石の妻』(全4話)は第25回橋田賞を受賞し、同じく12月に放送されたNHKドラマ『漱石悶々~夏目漱石最後の恋 京都祇園の二十九日間~』では漱石の片恋を愛嬌たっぷりに活写した。 漱石の関連イベントも賑やかだ。夏目漱石・記念年実行委員会が主催する「五感で愉しむ漱石――夏目漱石生誕150年記念」が5月21日、鎌倉円覚寺塔頭「帰源院」で開催。漱石の作品をモチーフに独自の解釈・演出で魅せるイッセー尾形の演劇「妄ソーセキ劇場」も7月に練馬文化センターで開幕する。 さらに、漱石が訪れた土地や小説の舞台など、ゆかりの場所を撮影した写真と自作の俳句でオリジナルの作品をつくる「俳句フォト夏目漱石の旅」も募集されている。 父から厄介者とされPTSD(心的外傷後ストレス障害)に 1867年(慶応3)