大阪市の吉村洋文市長は24日、姉妹都市の米サンフランシスコ市が旧日本軍の慰安婦像を市有化したことを受け、「信頼関係は完全に破壊された。姉妹都市を解消します」と表明した。民間の交流事業に対する補助金についても、「大阪市民の税を投入することは考えていない」と述べた。市役所で報道陣に語った。 吉村市長はサンフランシスコ市のエドウィン・リー市長に会談を申し入れていたが、23日にサンフランシスコ市側からメールで「慰安婦像について議論の余地はない」と、会談を断る旨の回答があったという。今後、大阪市議会への説明や市の幹部会議を経て、12月中に書簡で提携解消を通告する方針だ。 慰安婦像は中国系米国人らの民間団体が9月にチャイナタウンに建てた。碑文には「性奴隷にされた何十万人の女性」「大多数は囚(とら)われの身のまま命を落とした」などとあり、吉村市長は「日本政府の見解と違う」と抗議を続けてきた。この日は慰安