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行政の信頼を失墜させた組織のトップを、そのまま続投させる。そんなゆがんだ人事の先に、まっとうな政治が実現するとは思えない。 安倍首相が米ニューヨークでの記者会見で、来月2日に内閣改造を行い、首相官邸の要である菅義偉官房長官とともに、麻生太郎副総理兼財務相を続投させる意向を明言した。 「平成のその先の時代に向かって、新たな国づくりを進めていく」。そう語り、麻生氏に「土台」として政権を支えてほしいとの考えを示した。 自民党総裁選で3選し、新たな3年の任期を得た首相が一歩を踏み出す人事である。長期政権の弊害に真摯(しんし)に向き合い、失われた政治の信頼を回復させる。その覚悟を、具体的な顔ぶれで国民に示せるかどうかが問われている。 決裁文書の改ざんを生んだ森友学園問題、事務次官が辞任に追い込まれたセクハラ疑惑……。財務省を舞台にした数々の不祥事は、すべて麻生氏のもとで引き起こされた。 その政治責任
ゾンビ映画を1秒も観たことのない私だが、ゾンビとグールが似て非なるものであることは知っている。 だが双方ともに「生きた死体」であり、「人を喰う」ところはほぼ同じである。 で、いよいよ政府はゾンビとグールをごっちゃにして登場させるつもりのようだ。 www.nikkei.com 本来なら市場から退出すべき企業の延命に手を貸し、いわゆる「官製ゾンビ企業」をつくることはしないと言明した。 こうした「言明」がまっっっっったくあてにならないのは、現政権を見ていればよくわかる。 ゾンビは正体不明のウィルスが原因というパターンがあるようだが、この場合「あべぴょんウィルス(学名マイティ・フール)」とでも呼ぶべきものがパンデミックしている、という状況なのだろう。 だいたい、「官製ゾンビ」とやらをこれから作ることをしなくても、すでにそこら中にうろついているではないか。 例えば、クール・ジャパンというやつがある。
引退を決め、記者会見する西武の松井稼頭央外野手=埼玉県所沢市で2018年9月27日午後0時1分、小川昌宏撮影 プロ野球の現役最年長野手で日米通算2703安打の西武・松井稼頭央外野手(42)が27日、埼玉県所沢市のメットライフドームで現役引退の記者会見を開いた。25年間の現役生活を振り返り「野球を好きで始めて、今もまだ野球が好き。好きのまま終われる野球人生を幸せに思う」と柔らかな表情を見せた。 15日に出場選手登録を抹消されて、初めて自分と向き合う時間ができた。今季は24試合の出場にとどまり打率は1割2分9厘。「本当に悩んだけれど、とうとうこの時が来たな」と感じたという。思い残すことはある。それでも「やりきったとは言えなくても、決断する時は自分でする」と潔かった。 以前から「辞めるなら(最初の所属球団の)西武で」と心の片隅では願っていた。昨オフ、現役にこだわり楽天を退団。選手兼テクニカルコー
安倍晋三首相が10月2日に内閣改造を行い、麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を再任することを表明した。 今回の内閣改造は自民党総裁選で首相が3選されたのに伴うものだ。首相は「しっかりとした土台の上に、できるだけ幅広い人材を登用していきたい」と語っていた。 首相は両氏を「土台」と位置づけたわけだが、麻生氏については財務省不祥事の政治責任をとっていないことを指摘しなければならない。 森友問題で財務省は公文書を改ざんし、1年以上にわたって国会を欺いていた。前代未聞の不祥事だが、麻生氏は職員の処分だけで幕引きを図り、真相究明も棚上げ状態だ。 内閣改造は麻生氏の責任問題にけじめをつける機会となり得る。にもかかわらず再任するのは、不問に付すとわざわざ宣言するのに等しい。 麻生氏は閣僚としての資質を疑わせる失言も繰り返してきた。 財務次官のセクハラ問題では「セクハラ罪という罪はない」と言ってかばった
愛知県議会本会議で3選出馬表明後、報道陣の取材に応じる大村秀章知事=名古屋市中区で2018年9月27日午前11時27分、三浦研吾撮影 来年2月の任期満了に伴う愛知県知事選で、大村秀章知事(58)が27日、3選を目指して立候補を表明した。大村氏は立候補表明で、これまでとこれからの大型事業を列挙した。「日本一元気な愛知と豊かさを実感できる県民生活を実現するため、あらゆる分野に全力を注いできた」とも説明し、各会派の県議は「バランス良く取り組んでいる。支援しない理由はない」などと総じて高評価する。 しかし、県内人口は昨年、1956年の調査開始以来初めて自然減となった。2020年代には人口減に転じる。大型事業に頼る県政運営が今後も順調に進むかは未知数だ。
何もかも時間が経てば忘れてしまう、寛容な日本人である。甘利明という男が、『絵にかいたような斡旋利得罪』を問われて、大臣は辞任した。 以下は週刊文春の記事である。甘利明は 『大臣室で、業者から、URとの補償交渉についての相談や依頼を受けて対応し、その場で現金を受領したという信じ難い事実である。甘利氏が自らと秘書の金銭受領を認めたこと、その直後に、UR側が、甘利事務所との12回にわたる接触を認めたことで、この件が「あっせん利得罪」等の犯罪に該当するのではないかが現実の問題となった。 甘利氏は、1月28日に行った記者会見で、大臣室での50万円を含め合計100万円の自らの現金受領と、秘書が500万円を受領したことを認めた上、大臣を辞任した。「口利き」の依頼者側が、面談や金銭授受の場面を録音していると報じられたことから、その録音記録に反しない範囲で最大限自己に有利な説明をしようとしたが、どうしても現
いったい何が起こったのか 先週18日から20日まで、韓国の文在寅大統領が訪朝、北朝鮮の金正恩委員長と3度目の南北首脳会談を行った。首脳会談ばかりか、マスゲームを観たり冷麺を食べたり白頭山に登ったり、いったい何が起こったのだと世界を驚かせた。 私も3日間注視していたが、中でもハイライトと思えたのが、19日に夜に平壌のメーデー・スタジアムで行われた「15万平壌青年へのメッセージ」だった。 そもそも、このメーデー・スタジアム自体が、過去の南北関係を象徴する曰くつきの建造物である。 1988年9月から10月にかけて、ソウル・オリンピックが開催された。北朝鮮はこれに対抗して翌年7月、第13回世界青年学生祭典を平壌で挙行する。そのメイン会場として、1989年のメーデーの日(5月1日)に完成したのが、大同江の中州にある綾羅島(ルルラド)に作ったメーデー・スタジアムなのである。 ソウルの蚕室(チャムシル)
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