太古の火星は地球と似た環境だったことが、これまでの調査で判明していますが、現在の火星は生命にとっては極めて過酷な環境を持つ惑星です。そのため、もし火星で生命が誕生したとしても既に死に絶えていると考えられていますが、新たな研究により火星の氷の下に生命の存続に適した環境が残されている可能性があることが判明しました。 Potential for photosynth...
![火星には生命が生き残っている「聖域」が存在する可能性があるとの研究結果 (GIGAZINE(ギガジン))](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e51deade4b5610cc6597db9140bdf7413c40faec/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fthumbnail.smartnews.com%2F%3Furl%3Dhttps%253A%252F%252Fsmartnews-assets.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com%252Fus-marketing%252Fadcreative%252F51d71791ef3e6af9308a31e132e559f2-SMARTNEWS_LOGO.png)
火星の大気中での緑色の発光を検出するESA の ExoMars Trace Gas Orbiter のイメージ。(c) ESA[写真拡大] 火星の夜は、暗闇の世界だけではないようだ。欧州宇宙機構(ESA)は10日、ExoMars Trace Gas Orbiter(TGO)ミッションにより、火星の極致付近の大気中で、目視できるレベルの明るさの発光現象を初めて確認したと発表した。 【こちらも】ミネソタ州の蛇紋岩から火星大気生成機構を解明へ カルガリー大らの研究 この発光現象は、晴れた空の下では人間が近くで見ることができ、探査車が暗い夜に移動できるほど明るい可能性があるという。同様の発光現象は地球上でも存在するが、火星の夜側で観測されたのは初めてのことだ。 この夜光は、火星上空約50kmで2つの酸素原子が結合し、酸素分子を形成する際に発生するものだ。もう少し詳しく説明すると、夏の大気中で太陽光
【▲ 欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「Mars Express(マーズ・エクスプレス)」で取得したデータをもとに作成された火星の画像(Credit: ESA/DLR/FU Berlin/G. Michael)】 「火星」の表面には無数の谷筋があり、その一部はごく最近流れた液体の痕跡であるようにも見えます。しかし、寒く乾燥した現在の火星では、地形に痕跡を残すほど大量の液体が流れたことを説明できそうにありません。しかし、カリフォルニア工科大学のJ. L. Dickson氏らの研究チームは、火星の自転軸が現在よりも傾いていれば、火星表面で液体の水が谷筋を作れるほど安定して存在できることを突き止めました。そのような現象は過去数百万年間で何度も起きたとみられており、直近では約63万年前に起きたと考えられています。 火星表面に刻まれた様々な地形は、液体の水が大量に存在した過去を物語っています。しか
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS 2023年4月26日、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が52回目の飛行を行いました。その飛行でインジェニュイティが着陸のために地表に向けて降下した際、ヘリコプターとの通信が途絶しました。通信が復活したのは6月26日。実に63日ぶりの通信再開でした。 実はこの通信途絶は予想されたものでした。火星ヘリコプターと地球の間の通信は、探査車パーサヴィアランスが中継して行われます。現在、インジェニュイティとパーサヴィアランスは、起伏の多い地域を移動しています。52回目の飛行では、ヘリコプターの着陸場所と探査車の間に丘があり、両者の間の通信が妨げられると予想されていたのです。6月28日にパーサヴィアランスが丘を登ったことで通信が再確立されました。 52回目の飛行中に、インジェニュイティの
Image:NASA JPL NASAは4月13日、赤い大地の惑星で活動を続けている火星ヘリコプターこと「Ingenuity」の、通算50回目の飛行を実施した。今回の飛行は146秒間行われ、18mという過去最高高度を記録した。 2021年4月にIngenuityがPerseveranceに搭載され、火星の大地にやって来るまで、地球以外で飛行した回転翼機は存在しなかったことを考えると、今日の成功は誰も想像していなかったことだろう。初飛行の課題は「地上に降ろされたその場で3m上昇し、40秒間空中に留まる」という単純なものだったが、成功した際には当時のNASA長官Thomas Zurbuchen氏が「まさに地球外におけるライト兄弟の瞬間だ」と称賛した。 そして今回の節目に際してIngenuityチームのTheodore Tzanetos氏は「我々の信頼性設計に関してだけでなく、これを作った技術者
現在火星のジェゼロクレーターでは、NASAのヘリコプター「Ingenuity」が飛行実験を行っている。飛行回数は50回に迫っており、空気の薄い火星における飛行技術を検証している。また、探査車「Perseverance」は、火星地表に試料(サンプル)を封入した「チューブ」を設置し、将来のサンプルリターンミッションに備えている。 NASAと欧州宇宙機関(ESA)が予定しているサンプルリターンミッションでは、ヘリコプターが火星に設置された試料のチューブを回収する。そしてロケットを用い、試料は火星を離れ地球へと帰還する。 NASAのジェット推進研究所でIngenuityの開発に関わったHavard Fjær Grip氏は、「回収ヘリコプターではIngenuityから誘導とナビゲーションを発展させる必要がある」と語っている。回収ヘリコプターには、車輪とロボットアームが搭載される予定だ。そして「今後数
【▲ 火星探査車キュリオシティのカメラ「Mastcam」を使って2022年12月16日に撮影されたゲール・クレーターの地表(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)】こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Curiosity(キュリオシティ)」によって撮影された画像です。キュリオシティのマストに搭載されている「Mastcam」を使って2022年12月16日(ミッション3684ソル目※)に撮影されました。 ※…1ソル(Sol)=火星での1太陽日、約24時間40分。 2012年8月に着陸して以来キュリオシティが探査活動を行っているゲール・クレーターは、数十億年前に湖が存在していたと考えられています。キュリオシティを運用するNASAのジェット推進研究所(JPL)によると、地表に刻まれた立体的な縞模様は、古代の湖で形成された漣痕(れんこん、リップルマーク)とみられて
【▲ 図1: NASAのキュリオシティは、火星表面でマンガン酸化物を発見した火星探査機の1つである。 (Image Credit: NASA/JPL) 】 【▲ 図1: NASAのキュリオシティは、火星表面でマンガン酸化物を発見した火星探査機の1つである。 (Image Credit: NASA/JPL) 】火星表面を探査する火星探査車の活動により、これまでに「ゲール・クレーター」と「エンデバー・クレーター」の底にある物質からマンガン酸化物が発見されています。マンガン酸化物の存在は、水に加えて、ある程度の酸化環境が数十億年前の火星にあったことを示しています。この発見は、過去の火星に豊富な遊離酸素 (地球大気に含まれるようなO2分子) があったことを示す証拠ではないかと大きく注目されました。 しかし、かつて火星に豊富な遊離酸素を含む大気があったという説には異論もあります。発見されたマンガン酸
ガジェット全般、サイエンス、宇宙、音楽、モータースポーツetc... 電気・ネットワーク技術者。実績媒体Engadget日本版, Autoblog日本版, Forbes JAPAN他 アリゾナ州立大学の研究者が、NASAの火星探査ローバーCuriosityが搭載する科学機器のデータを分析し、地表に水分を多く含むオパールが多く存在することを発見しました。 オパールにもいろいろあり、宝石と言えるものはごく一部だったりするので、火星を掘れば宝石がザクザク…という話ではありませんが、少なくともオパールの生成に必要とされる大量の水が火星に存在した証拠と言えるかもしれません。 オパールは、岩石の隙間にシリカなどを含む水が流れ込んだ後、長い年月を経て形成されます。その色は無色透明なものから、乳白色、黄色、褐色、緑色、青色までさまざまなものが存在します。 研究者らは、Curiosityがかつて撮影してきた
【▲ マーズ・エクスプレスが取得したデータをもとに南側のクレーターを見下ろすようなアングルで作成された画像(Credit: ESA/DLR/FU Berlin)】 【▲ ESAのマーズ・エクスプレスが撮影したウルティミ・スコプリにあるクレーター(上が北の方角になるようにオリジナルの画像を回転させてあります)(Credit: ESA/DLR/FU Berlin)】こちらは火星の南極域に広がるウルティミ・スコプリ(Ultimi Scopuli)と呼ばれる地域にある2つのクレーターとその周辺です。欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「マーズ・エクスプレス(Mars Express)」の「高解像度ステレオカメラ(HRSC)」を使って2022年5月19日に撮影されました。 撮影当時の火星は南半球の季節が春から夏に移り変わる時期だったため、南極を覆う氷は縮小しつつありました。クレーターの外輪山や2つのク
この画像は、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえたもので、奥にあるクレーターと、そこにつながる尾根が映っています。2022年5月19日に、マーズ・エクスプレスの高解像度ステレオカメラ(HRSC)で撮影されました。クレーターの縁に沿うように、水の氷と細粒の堆積物とが交互に層をなした縞模様が見られます。その縞模様は、手前の尾根でも露出しています。 こちらは同じクレーターを別の角度から見たものです。 こちらは冒頭の画像に映る場所も含めて、より広範囲を真上から見た画像です。マーズ・エクスプレスがとらえた、火星の南極付近のUltimi Scopuli地域が映っています。画像に映る広い範囲が白いため冬に撮影されたと思うかもしれませんが、実際には南半球が春になり氷が後退し始めている時期に撮影されたもので、暗い砂丘が霜の間から顔をのぞかせています。 画像では、2つの大きなク
Perseveranceは2020年7月に打ち上げられた探査機で、火星を移動しながら岩石や堆積物などのサンプル(試料)を収集している。収集したサンプルの一部は金属チューブに入れ、火星の地表へ、2033年の「Mars Sample Return(MSR)」ミッションで地球に持ち帰る予定だ。 Perseveranceは今月21日、最初の金属チューブを火星のジュゼロ・クレーターに投下。そして23日に投下された2本目のサンプルには、これまで採取した中で最も長い岩石のサンプルが含まれている。 Perseveranceはサンプルの投下ともに、本体内にもサンプルチューブを保管している。もし10年後の火星サンプルリターンミッションまで運用が可能であれば、自力で火星着陸船までサンプルを運ぶ予定だ。
2022年4月24日、火星探査機インサイト、最後の自撮り。インサイトは、2018年着陸から多くの埃に覆われた...... NASA <大気が薄い火星でも、風力発電は有望なエネルギー源となるようだ。とくに太陽光と相互に補完することで、安定した電力の生成が見込めるという> 火星の気候モデルを分析した最新の研究により、大気の密度が地球の1%しかない火星でも、特定の地域では風力による発電が見込めることが判明した。 NASAは火星での有人ミッションを将来の優先課題のひとつに位置づけている。居住区画を設け、宇宙飛行士たちが長期にわたって活動するうえで、電力の調達は重要な問題だ。 しかし、現状利用できる選択肢は、どれも単独利用で最適な効果を生むとはいえない。たとえば太陽光発電は、地球とほぼ同じ長さが続く火星の夜のあいだ、電力の生成が停止してしまう。原子力発電を持ち込むことも可能だが、一定のリスクが伴う。
火星は地球の隣に位置する惑星であるものの、人間が生活するには適した環境ではありません。火星を地球のような環境に変化させる「テラフォーミング」の方法について、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtがアニメーションで解説しています。 How To Terraform Mars - WITH LASERS - YouTube 火星は非常に乾燥しており、作物の育成に適した土壌がありません。また、火星の大気は薄く、呼吸をすることが困難で、常に放射線が降り注いでいます。 火星を人類が住むことができる惑星にするには、酸素が約21%、窒素が約79%、二酸化炭素が数%で平均気温が14度、気圧が1バールの地球と同じ大気を作る必要があります。 また、海や川を作り、生物が生息できる豊かな土壌にする必要があります。 大気の生産や土壌の形成は非常に困難ですが、巨大なレーザーを用いることで容易にできるとさ
米航空宇宙局(NASA)の火星探査ヘリコプター「Ingenuity(インジュニュイティ)」が35回目の飛行にて、高度記録を打ち立てた。 Ingenuityは2020年7月に火星探査機「Perseverance(パーシビアランス)」とともに打ち上げられた探査機で、二重反転式ローターを搭載し空気の薄い火星での飛行実験をおこなっている。また、将来の火星での試料回収に利用するヘリコプターのベースにもなる予定だ。 12月3日に実施された35回目の飛行では、46フィート(約14m)の高度に到達。過去に到達した39フィート(約12m)を上回った。これは、Ingenuityが11月に実施した大規模なソフトウェア更新後で2回目の飛行である。 Ingenuityは過去に湖と川が存在していたジェゼロクレーターにて、生命の痕跡を探している。これまで35回の飛行で合計24フィート(約7.4メートル)移動し、約1分間
米航空宇宙局(NASA)は27日、火星に隕石(いんせき)が衝突して大きなクレーターができる様子を、火星探査機でとらえたと発表した。太陽系で形成が記録されたクレーターとしては過去最大だという。
【▲ 低コストかつ安全なハードランディングを目指す火星着陸機のコンセプト「SHIELD」(Credit: California Academy of Sciences)】現在の月探査や火星探査では、パラシュートやロケットエンジンを使って探査機を減速させてから表面に着陸するソフトランディング(軟着陸)が行われています。アメリカ航空宇宙局(NASA)が過去に実施した火星探査ミッションでは、パラシュートで減速した後にエアバッグを展開して接地時の衝撃を吸収する方法が採用されたこともありました。最近ではロケットエンジンを搭載した降下ステージから吊り下げられて着陸するスカイクレーン方式のように、より高度な方法も採用されています。 火星探査機や火星探査車を開発・運用するNASAのジェット推進研究所(JPL)では、もっと簡単に、さまざまな場所へ着陸できる、より低コストな着陸方法の研究が進められています。そ
果たして赤い惑星は生命を育んだことがあるのか。2億3000万キロメートルの彼方から答えるには難しい質問だが、NASAの火星探査車パーサヴィアランスはその答えに近づいたのかもしれない。 2021年2月18日に劇的なパラシュート降下を果たして以来、火星ではこのトラックサイズのロボットは、ジェゼロクレーター内にある三角州を探索しているが、2022年8月25日にScienceに掲載された最新論文は、クレーターの底面からすでに採集されている岩石標本に関する新たな事実を報告した。 興味深いことに、一部の標本には液体の水によって地球化学的に変化させられた形跡があるという。 このニュースは、NASAと欧州宇宙機関が火星サンプル持ち帰りミッションの計画を最終決定する中で伝えられた。2027年に初めての火星往復飛行を行い、2033年に問題の岩石サンプルを宇宙生物学者たちが研究するために地球に持ち帰るという計画
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーサビアランス」に搭載された酸素資源活用実験機「MOXIE」を使い、火星で二酸化炭素を主成分とする大気から酸素をつくる実験が成功した。研究チームが8月31日の科学誌に発表した。 パーサビアランスは2021年2月に火星に着陸。MOXIEは同年4月にテストを開始して以来、7回の実験で酸素の生成に成功した。実験は火星の日中や夜間など時間や季節を変え、さまざまな状況下で実施した。 実験ではそれぞれ、1時間に6グラムの酸素を生成するという目標を達成した。これは地球上で1本の小さな木が生成する酸素の量に匹敵する。 MOXIEのプロジェクトを手がける米マサチューセッツ工科大学(MIT)のジェフリー・ホフマン教授によると、地球以外の惑星の表面にある資源を、人に役立つ成分に化学的に変換させることができたのは初めて。「その意味で歴史的」と同氏は評している。
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