現在、自ら名乗っているとおりの人物であることを人々がもっと簡単に証明でき、いわば顧客が自分のアイデンティティを所有できるようにする方法に、銀行、テクノロジー企業、政府が揃って目を向けています。今回の一問一答シリーズでは、デジタルアイデンティティについて掘り下げます。 ショッピングや銀行取引のオンライン化によって、オンライン決済は単にお金を手に入れるだけの話ではなくなりました。データを手に入れることでもあるのです。 「デジタル化によって生活がどう変化し、自分がそれに対していかに小さな影響力しか持っていないか、人々は痛感しているはずだ。人々が個人情報を提供すればそれと引き換えに何かを得、銀行や大きなテクノロジー企業が自分たちの個人情報を利用することはないことを知りたがっている」と語るのは、スピッツバーグ・パートナーズ(Spitzberg Partners)で、新興テクノロジーのリードアナリスト