2007年7月13日、湖南省(Hunan)Bing Hu村付近でネズミを駆除する住民。(c)AFP/Mark RALSTON 【7月14日 AFP】洪水に見舞われた中国中部の湖南省(Hunan)では、ネズミ約20億匹が浸水した巣から移動、農作物への壊滅的な被害を及ぼしているほか、住民の健康に対しても懸念も浮上してきた。11日付の英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が伝えた。 ネズミの大移動は6月23日に始まった。洪水で同省の洞庭湖(Dongting Lake)の水位が上昇し、砂州にあった巣が浸水したため、新たなすみかを求め同省20県に散らばったネズミが穀物や植物の根を食い荒らしている。 住民たちは、大規模な駆除作戦を展開し、ネズミをシャベルで叩き殺したり、大量の毒物を散布したりした。同紙によると、230万匹を駆除した地域もあるという。 ある住民は「まるで戦争で敵軍に掃討された